チーム・バチスタ3:田口・白鳥コンビの敵役に高橋克典 小西真奈美も出演

「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」に出演する高橋克典さん=関西テレビ提供
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「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」に出演する高橋克典さん=関西テレビ提供

 作家・海堂尊さんの医療ミステリー小説「アリアドネの弾丸」が、俳優の伊藤淳史さん(27)が主演するドラマシリーズの第3弾「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」として関西テレビ・フジテレビ系で初ドラマ化されることが24日、分かった。新キャラクターとして高橋克典さん(46)、小西真奈美さん(32)が出演する。主人公の敵役を演じる高橋さんは「演じていて楽しい。悪役の方が好きかも(笑い)」とコメントしている。

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 原作は、シリーズ累計850万部を突破している海堂さんの小説「チーム・バチスタの栄光」シリーズの一つで、10年9月の発売。同シリーズはテレビドラマでは、伊藤さん主演で08年10月に「チーム・バチスタの栄光」(関西テレビ・フジテレビ系)、10年4月に「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋(がいせん)」(同)が放送されており、映画でも竹内結子さん主演で「チーム・バチスタの栄光」(08年)、「ジェネラル・ルージュの凱旋」(09年)が公開されている。

 「チーム・バチスタ3」は、1作目から続く伊藤さん演じるお人好しな心療内科医・田口公平と、仲村トオルさん演じる厚生労働省の“変人”官僚・白鳥圭輔のコンビが、死亡時画像診断(=Ai)センターの設立を目指して動き出したさなかに新型MRI(磁気共鳴画像化装置)の中で殺人事件が起こり、その真相を究明する……というストーリー。Aiセンター設立には警察や法医学者が反対し、その警察側の黒幕として登場する警察庁の情報統括室室長・斑鳩芳正を高橋さんが演じ、田口と同じ東城医大の法医学教室准教授でAiセンター設立に反対する笹井スミレを小西さんが演じる。

 高橋さんは自身の役柄を「(田口と白鳥の)2人に対峙(たいじ)するクールなエリート官僚という役どころ。2人なんていつでも簡単にへし折ることができると思っている2人にとって手ごわい存在」と説明。「これまで正義の側にいる主人公をやらせていただくことが多かったのですが、今回主人公の敵役(悪役)をやらせていただき、演じていて楽しいです。どちらかというと悪役の方が好きかも(笑い)」とコメントしている。

 小西さんは「撮影中、待ち時間ともに(私が)今回が初参加とは思えないほど楽しく、いいキャッチボールができている現場になっています。以前からのシリーズの方にも、今回初めて見ていただく方にも、つかの間でも笑顔になれたり、ワクワク感を楽しんでいただける時間になるよう、大切に作品を作っていきたい」と抱負。また伊藤さんは「こんなに長く、一つの役を演じられることは役者人生の中でもなかなかないと思うので、とてもうれしく思います」と喜び、今年芸能生活25周年を迎えたことから「そのことを忘れずに『バチスタ3』を最高の作品にできたらと思います」と意気込んでいる。

 豊福陽子プロデューサーは「医療ドラマとも警察ものでもない新しいジャンル。エンターテインメント性もあり、ミステリー以外でも『今の社会ってそうなっているんだ』ということが楽しめる」と自信を見せている。また高橋さんの起用理由について「主役に負けない存在感がほしいと思った。高橋さんはしゃべらなくても出てきたときに存在感が醸し出され、選ばれた人だけが持っているオーラがある。斑鳩はたくさんしゃべったり、行動を起こすタイプではないので、沈黙で存在感を知らしめる数少ない方だと思った」とコメント。小西さんについては「りんとした感じのする女性で、女だてらに男と張り合い、かつ女性らしさを忘れずに自分の行く道を進む力を持っている。(そこが役に)ぴったりだと思った」と話している。

 7月クールで、毎週火曜午後10時放送予定。(毎日新聞デジタル)

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