チーム・バチスタ3:伊藤淳史、仲村トオルと3度目のコンビに「ずっとやりたい」 目標は「相棒」?

伊藤淳史さん(右)と仲村トオルさんが出演する「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」の1シーン=関西テレビ提供
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伊藤淳史さん(右)と仲村トオルさんが出演する「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」の1シーン=関西テレビ提供

 7月期に放送される新ドラマ「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」で、お人好しな心療内科医・田口公平と厚生労働省の“変人”官僚・白鳥圭輔として3度目のコンビを組む俳優の伊藤淳史さんと仲村トオルさんに新シリーズへの意気込みを聞いた。伊藤さんは「トオルさん(仲村さん)と監督と最初のころ、『相棒』シリーズはどれぐらいだっけという話をしていて。目標というわけではないですが、もしできるなら、ずっとやっていきたいですね」と語ると、仲村さんが「でも、(『相棒』シリーズだと)途中でどっちかが変わるんだよね」と突っ込み、息が合ったところを見せていた。

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 「アリアドネの弾丸」は、作家・海堂尊さんの医療ミステリー小説「チーム・バチスタの栄光」シリーズの5作目。同シリーズは伊藤さん主演で08年10月に「チーム・バチスタの栄光」(関西テレビ・フジテレビ系)としてドラマ化され、10年4月には続編「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋(がいせん)」が放送された。映画でも竹内結子さん主演で「チーム・バチスタの栄光」(08年)、「ジェネラル・ルージュの凱旋」(09年)が公開された。

 ドラマは、死亡時画像診断(=Ai)センターの設立を目指して動き出した東城大学医学部付属病院の新型MRI(磁気共鳴画像化装置)の中で殺人事件が発生、田口と白鳥のコンビが真相究明に動く……というストーリー。Aiセンター設立には警察や法医学者が反対し、その警察側の黒幕として登場する警察庁の情報統括室室長・斑鳩芳正を高橋克典さんが演じ、東城大法医学教室准教授でAiセンター設立に反対する笹井スミレを小西真奈美さんが演じる。そのほか、名取裕子さん、林隆三さん、安田顕さんらが出演する。

 今回から初参加となる高橋さんについて、伊藤さんは「(普段は)フランクに話しかけてくれて、優しく明るく楽しく会話をさせてもらうのですが、芝居に入ると一気に緊張感が高まり、斑鳩の“怖さ”を経験しました」と話し、小西さんについては「すごく明るい方で、最近も電化製品の話しをしたんですけど、男なら誰でも知ってるようなことを言っただけで、『わー、すごーい』とものすごく評価してくれんです。もう、それだけで満足です」と笑顔を見せた。

 また、Aiセンターを作るため東城医大に赴任してきた島津吾郎役を演じる安田さんには、「せりふを間違えても、間違えてないかのように続けるんです。ずっと続けて、止められてから『すみません』って謝るんで、それでどれだけ現場が和むか。大好きですね。早く一緒に飲みに行きたいです」と語ると、仲村さんは「例えば器械体操で、鉄棒から落下しているのに、床運動のふりしてまだ続けるという人」と絶妙な例えで伊藤さんも大笑い。和気藹々とした現場の雰囲気をうかがわせた。

 シリーズ3作目とあって2人の“距離”も縮まってきたようで、お互いの思っていることを言い合う展開に、伊藤さんは「(仲村さんは)すごくいいパパです。役者としても尊敬してますが、家の話もしてくれて、娘さんに対する思いとか、家族に対する思いとかがものすごく温かくて、『こういうお父さんになりたいな』って何度も思うんですよね」と絶賛。仲村さんは「褒めていただいたのにあれですけど、(伊藤さんは)あまり人の話を聞いてないですね」とチクリ。「他の人にも指摘されていたけど、あの話の時に何を考えてたか聞くと、そのことも忘れてるという。多分集中するタイプなんだろうと思います」とフォローすると、伊藤さんは苦笑いを浮かべていた。

 最後に伊藤さんは「シリーズ3作、スペシャル合わせるともっとあるんですが、こうやって作れる喜びを感じてますし、やっぱり見てくれる人がいるからこその続編だと思う。今回は被災地の方も含めて、少しでもエンターテインメントの世界に浸かって楽しんでもらえればいいなと思います。とにかく楽しいドラマになると思うので期待してほしい」と話し、仲村さんは「発見するたびに新しい謎が生まれるというか、まさに迷宮的というか。発見と新たな謎の繰り返しがストーリー的に面白いと思う」と自信を見せていた。ドラマは毎週火曜午後10時放送予定。(毎日新聞デジタル)

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