世界最大のゲーム展示会「E3」で、任天堂の新型ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」が公開された。会場では体験できる技術デモのソフトが8種類出展され、初日は開場と同時に長蛇の列となり、約30分で一時締め切られるほどの人気となった。約4時間並んで体験した。
ウナギノボリ
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「Wii U」のコントローラーは思ったよりも軽く、子どもでも簡単に持ち歩けそうだ。握り具合や左右のアナログスティックの操作感覚も良好で、タッチパネル付きの液晶ディスプレーの見え方も明瞭だ。
はじめにゲーム「シールド・ポーズ」を試してみた。テレビに表示された海賊船から矢が放たれ、盾に見立てたWii Uのコントローラーを動かし、リズムに合わせて受け止める。人気だった音楽ゲーム「リズム天国」を思わせる内容だ。矢をうまく受け止めると、画面表示とともにコントローラーが振動する。コントローラーを上下左右に動かすと、コントローラーの画面も変化し、目の前のテレビ画面とあいまって、不思議な感覚にさせられる。
攻撃の最後にはコントローラーを激しく振って海賊たちとダンスも楽しめた。その後、コントローラーを胸に引き寄せて、一気にテレビに向かって押し出すと、巨大な弾が発射されて海賊たちを一掃。心地よい疲労感と達成感が得られた。
次に試したのは「ゼルダの伝説」の1シーンが、高解像度の映像で再現される「HDエクスペリエンス」だ。主人公のリンクが寺院に足を踏み入れると、背後で扉が閉まり、祭壇の陰に隠れていた巨大なクモが出てきて攻撃してくる。これに応戦する。
デモではゲーム画面の表示を、テレビとコントローラー画面で切り替えられた。ゲーム画面をテレビに表示すると、マップがコントローラー上のモニターに映り、手元で状況を確認できる。配置を逆転することもできる。
テレビ画面は高解像度、コントローラー上のモニターは通常の解像度だが、ともに表示が美しく、細部がくっきりと表示されている。ワンボタンで昼夜を逆転させたり、カメラの位置を若干動かすこともできた。
ほかにもテレビとコントローラーで別々のプレーヤーが操作したり、コントローラーに注目しながら、ぐるっとテレビに背を向け、背後を確認したりといったデモが披露されていた。短時間の体験だったが、上下2枚の画面を持つニンテンドーDSに対して、Wii Uではテレビとコントローラーという二つの画面で、新しい遊びが体験できそうだ。(毎日新聞デジタル)
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