劇場版アニメ「それいけ！アンパンマン　すくえ！ココリンと奇跡の星」の完成披露試写会が19日、東京都内で開かれ、声優として参加した松雪泰子さん（38）、原作者のやなせたかしさん（92）らが登場した。出演者を歌で紹介したやなせさんは、松雪さんについて、「松雪さんはココリンにぴったり！」と絶賛。「美人とは聞いていたけど、本当に美人だな～」とほれぼれしていた。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　「すくえ！ココリンと奇跡の星」は「食」がテーマ。遠い宇宙の「ヘンテ星」の危機を救うため、アンパンマンワールドへ助けを求めにやってきた宇宙人の男の子「ココリン」（松雪さん）は、ジャムおじさんの作ったパンを食べて、そのおいしさに驚く。それまで食事といえばカプセルだけで、“食べる喜び”を知らなかったココリンは、パン作りを習ってヘンテ星の危機を救おうと張り切るが、みんなが口にする「まごころこめて」という言葉の意味が分からない。パン作りを投げ出しそうになったココリンの前にばいきんまんたちが現れる……というストーリー。

　舞台あいさつには、同時上映の「うたって　てあそび　 アンパンマンともりのたから」に登場するキャラクター「キンタン」の声を担当した大沢あかねさん（25）も登場した。父の日ということで、30センチほどあるアンパンマンの顔をした「あんパン」を、松雪さんと大沢さんがやなせさんにプレゼント。やなせさんは「食べるのもったいないね」とうれしそうだった。

　大沢さんは、自身の娘もアンパンマンが大好きであることを明かし、「（娘は）予防接種のときによく泣くんですけど、テレビで流れているアンパンマンを見て、泣きやむんです。アンパンマンの力ってすごいな～と思いました」とエピソードを披露した。松雪さんは、「お父さんもお母さんも、もちろんお子さんも楽しめる作品だと思います。楽しんでください」とアピール。やなせさんは、「（東日本大）震災とかいろいろとありますけど、くじけないでほしい。映画を見て、元気に生きてください」と力を込めた。

　劇場版アニメ「それいけ！アンパンマン　すくえ！ココリンと奇跡の星」と「それいけ！アンパンマン うたって　てあそび　アンパンマンともりのたから」は、7月2日から2作同時上映で公開予定。（毎日新聞デジタル）