「オリコン2011年上半期ランキング」の表彰式が22日、東京・六本木のオリコン本社であり、アイドルグループ「AKB48」がシングルやアルバム、DVDなどの総売上額で66億6000万円を記録するなどして「アーティスト別トータルセールス部門」と「シングルセールス部門」の2部門で1位となった。表彰式にはメンバーから大島優子さん、板野友美さん、高橋みなみさん、宮澤佐江さんが登場し、表彰状とトロフィーを受け取った。高橋さんは66億円の頑張ったご褒美として秋元康さんに向けて「ワイハ(ハワイ)にGOさせてください」と訴えた。
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「オリコン2011年上半期ランキング」(集計期間:10年12月27日付~11年6月20日付)は音楽・映像ソフトを販売している全国約3万9700店の実売データをもとに集計した。
AKB48は、「Everyday、カチューシャ」(5月25日発売)が149万9000枚、「桜の木になろう」(2月16日発売)が107万7000枚の売り上げを記録し、シングルセールス部門で1位、2位を占めた。上半期シングルの1位、2位獲得は女性アーティストとしては78年にピンク・レディーが「UFO」(153万枚)と「サウスポー」(124万枚)で記録して以来33年ぶり。上半期でのシングルミリオン達成は、06年のKAT-TUN「Real Face」(上半期100万1000枚)以来5年ぶりで、2作同時達成はCD全盛期の99年にGLAYが「Winter,again」(同163万8000枚)と「BE WITH YOU」(同117万3000枚)で記録して以来12年ぶり。
また、初のオリジナルアルバム「ここにいたこと」(6月8日発売、60万2000枚)が発売1週目の売り上げだけで上半期アルバムセールス部門の2位に入った。シングル、アルバム、ミュージックDVD全体では計18作品がランクイン。総売上額は前年上半期の25億8000万円から約2.5倍の66億6000万円となった。
会場にきて賞の詳細を知ったという高橋さんは「何事かと思った。(小池恒オリコン社長の)あいさつを聞いてすごい賞を受けたんだなと実感している」と話し「下半期も勢いを増していきたい」と意気込んだ。大島さんは「生まれる前からの記録更新に驚きと記録の大きさを感じている。デビュー当時から考えるとこんな状況になるとは思わなかった」と話し、「毎日歌い続けてきて、笑顔を届けられるように(という思いでやってきたが)これからもその姿勢でいきたい」と語った。板野さんは「前向きにいきます。これから下半期に向けて頑張ろうと思う」と前向きに語り、宮澤さんも「ユニット(DiVA)も誕生したので頑張りたい」と話した。
そのほか、シングルセールス部門で姉妹グループ「SKE48」の5枚目シングル「バンザイVenus」(3月9日発売、日本クラウン)が27万枚で5位、大島さんら4人からなる派生ユニット「Not yet」のデビューシングル「週末Not yet」(3月16日発売、日本コロムビア)が売り上げ23万8000枚で9位となったのをはじめ、板野さんのソロデビューシングル「Dear J」(1月26日発売、キングレコード)が21万5000枚で女性ソロアーティストではトップの10位に入り、トップ10の半数の5作品をAKB48の関連アーティストが占めるという結果になった。(毎日新聞デジタル)