2日公開された劇場版アニメ「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」の初日舞台あいさつが2日、東京都内の映画館であり、今回「鋼の錬金術師」シリーズ初参加となった声優の坂本真綾さんが登場。「(大作にかかわるという)プレッシャーですごい緊張していました」と語った。
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また、村田和也監督は「もっと『鋼の錬金術師』が見たいということで作った作品」と話し、「原作とテレビアニメシリーズが終わってファンも寂しかったと思うが作り手、プロデューサーも寂しいという思いがあり、今回の企画につながった。そこで私が参加させていただきました。これまで携わってきた人の熱い思いも伝わってきて、そこで新たに原作では描かれなかったが、明らかに『鋼の錬金術師』の世界の内側で起こった物語を作りだして、皆さんのもとにさらなるエドとアルの活躍、今までに会ったことのない人との出会いと別れを描ければと思い作った」と作品へ込めた思いを語った。
「鋼の錬金術師」は、「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で01~10年に連載された荒川弘さんの人気マンガ。第15回手塚治虫文化賞の新生賞を受賞した。錬金術が科学のように発達した世界で、禁じられた「人体錬成」に挑んで失敗し、体を奪われたエルリック兄弟が、失った体を取り戻すため、「賢者の石」を探す旅に出るというダークファンタジーで、MBS・TBS系で2度アニメ化され、05年には劇場版も公開されている。
映画は、刑期終了を間近に控えたひとりの囚人が、アメストリスの首都・セントラルにある中央刑務所から脱獄した。その男、ボイジャーが操る強力な錬金術に興味をひかれたエルリック兄弟は、男の後を追ってアメストリスの西、大国・クレタとの国境を目指すことになる。かつて「ミロス」と呼ばれていた巨大ながけに周りを囲まれた街・テーブルシティにたどり着いた2人はジュリアという一人の少女に出会う。少女の言葉に導かれ、エドたちはこの地に隠された血塗られた歴史を知ることになるのだった……というストーリー。
坂本さんはジュリア役を演じており「和やかな中に緊張感のある現場でこの作品にかける思いが伝わり、プロフェッショナルの中に入れてもらった気がした」と作品を振り返りつつ「たくさんの人と一緒に見るのが映画のすてきなところ。ここでしか味わえない空気を楽しんで」と映画をアピールした。
舞台あいさつには坂本さん、村田監督のほか朴ロ美さん、釘宮理恵さん、三木眞一郎さんが参加した。(毎日新聞デジタル)
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