MD松尾のヒット解析：「パワプロ」がワンツー　新色効果で「スターフォックス」も

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが11～17日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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　人気の野球ゲーム「実況パワフルプロ野球2011」（KONAMI）のPS3版、PSP版がワンツーフィニッシュを飾りました。初動が強いと想定しているPS3版が首位ですが、どちらも前作以上の実績をあげています。3位は「太鼓の達人ぽ～たぶるDX」（PSP、バンダイナムコゲームス）。予想以上の売れ行きですが、08年に大ヒットしたDS版を小学生のころに遊んだユーザーが、中学生になって今回のPSP版を手に取ったと分析しています。また、「スターフォックス64　3D」（3DS、任天堂）も予想以上のヒット。14日に発売された3DS本体の新色「フレアレッド」も大人気で相乗効果があったといえるでしょう。

　◇今週の動き

　トップは「戦国BASARA クロニクルヒーローズ」（PSP、カプコン）と予想。オリジナル特典でキャラクターが描かれた軍配形うちわを付けたことも奏功して予約も好調。前作のファンを中心に安定した売り上げが見込めそう。2位は「みんなのリズム天国」（Wii、任天堂）。GBA、DSでいずれもロングセラーを記録した人気音楽ゲーム初の据え置き機版で、パーティーゲームの要素がたくさん盛り込まれました。もちろん元々が携帯ゲーム機向けのソフトということもあり、1人で遊んでも楽しいのも大きなポイント。武井咲さんらを起用したテレビCMも展開中で幅広い年齢層を取りこめるのでは。3位には「実況パワフルプロ野球2011」のPSP版が残りそうです。

　◇ランキングは次の通り　（11～17日・TSUTAYA調べ）

1位　実況パワフルプロ野球2011（PS3）

2位　実況パワフルプロ野球2011（PSP）

3位　太鼓の達人ぽ～たぶるDX（PSP）

4位　イナズマイレブンストライカーズ（Wii）

5位　ぷよぷよ！！（DS）

6位　スターフォックス64　3D（3DS）

7位　アンチェインブレイズ　レクス（PSP）

8位　LAノワール（PS3）

9位　ゼルダの伝説　時のオカリナ3D（3DS）

10位　スーパーストリートファイター4　アーケードエディション（PS3）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。