“世界一の美女”を決める「ミス・ユニバース」の世界大会で恒例となっている民族衣装をテーマにした衣装「ナショナル・コスチューム」が11日、東京都内で行われた壮行会で発表された。鹿皮を使った着物風の衣装は、白地に赤を使った“日の丸色”を採用して、右肩部分に日の丸を施したデザインで、出席した日本代表「2011 ミス・ユニバース・ジャパン」の神山まりあさん(24)は「ツバキと刀がテーマ。日本の国旗をそのまま背負っているところに注目していただきたい。ヘアメークは“くノ一”のような強さと、刀を振ったときの動きを考えてもらった。奇抜な(毛先の)ラインが特徴的」と話した。
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「ミス・ユニバース」は52年に始まった世界で最も歴史あるコンテストで、約80カ国の代表が集まる。日本代表は、07年に森理世さんが世界大会で優勝、06年には知花くららさんが世界大会2位、08年の美馬寛子さんがトップ15入りしている。ナショナル・コスチューム審査では、06年に知花さんが戦国時代の武者をアレンジした衣装で、同部門の最優秀賞を受賞している。神山さんは6月17日に行われた選考会で日本代表の「2011 ミス・ユニバース・ジャパン」に選ばれた。
今年のナショナル・コスチュームのコンセプトは「(東日本大震災という)巨大な困難に一致団結して立ち向かう日本の不屈の思いを“日の丸色”に込めた」というもので、白と赤を基調にした。胸元を大きく広げ、すそは大胆にめくって足を露出させており、長く引きずるすそも特徴的だ。11センチのヒールが付いた革の地下足袋、ツバキモチーフの腕輪、漆のネイルアートを採用している。緑と赤の扇風の髪飾りを合わせ、帯も後ろに長く垂れ下がるよう作られた。
衣装を「刀のような強さを持っている女性、日本の強さを前面に表現したコスチューム」と紹介した神山さんは「日本の国旗なので日本代表としての責任を感じました。自分のデコルテ(胸元)ラインが体の中で気に入っていて、そこを出せることで自信を持って舞台に立てる」と力を込めた。壮行会には03年日本代表の宮崎京さん(33)、10年日本代表の板井麻衣子さん(27)、今年のミス・アース日本代表の前田智子さん(24)も出席し、神山さんにエールを送った。
今年の世界大会は9月12日ブラジル・サンパウロで開催。約2週間のプレ審査を経て“世界一の美女”を決定する。神山さんは今月21日に日本を出発して現地入りする予定。(毎日新聞デジタル)