ろう学校高等部の実話を基にした韓国の青春映画「ホームランが聞こえた夏」(カン・ウソク監督)が公開中だ。カン監督が俳優のチョン・ジェヨンさんと4回目のタッグを組んだ。さわやかでド根性な青春物語をここまでまっすぐに描けるのも韓国映画ならでは。やんちゃなプロ野球投手と元中学野球のエース、夢に破れた二つの魂が交錯する。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
ミョンジェ(チャン・ギボムさん)は中学野球のエースだったが、試合中に突然聴覚を失ってしまった。ろう学校のソンシム高校に進んだものの、野球という夢を失い、学校もさぼりがち。ゲームセンターでいさかいを起こし、警察に捕まってしまう。一方、プロ野球界最高の投手だったキム・サンナム(チョンさん)は、飲酒による暴行事件を起こして球界から追放されかかっている。マネジャーの尽力で、名誉挽回の機会が与えられた。それはミョンジェのいるソンシム高校で野球部の臨時コーチをすることだった。寄せ集めの弱小野球部のコーチ業に気乗りがしないサンナムだったが、ある日、投球練習するミョンジェを目にして……という物語。
聴こえないがゆえにチームプレーが苦手な聴覚障害の高校生たちが高校野球大会を目指す、という分かりやすいストーリーなのに、全く単調ではない。登場人物にこれでもかと試練を与える、というのは韓国ものの定番だが、やり過ぎ感がなくリアルで、素直に聴覚障害者とスポーツについて考えさせられる。主人公のサンナムが人間くさくて魅力的だ。とにかくサンナムの名語録の数々がドンと胸に響いてくる。「同情されたらヤル気をなくすだろう」「踏みにじっても、立ち上がるチャンスを奪っちゃダメだ」などなど。スポ根全開でいながら、挿入曲とエンディング曲が妙にK-POPアイドル調で女子映画っぽい。シネマート新宿(東京都新宿区)、銀座シネパトス(東京都中央区)ほか全国で公開中。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
12月23日に発表された20~22日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、人間の細胞を擬人化したキャラクターが登場する清水茜さんの人気マンガを実写化した「はたらく細…
歌手の氷川きよしさんが開催したデビュー25周年コンサートツアーの劇場版「氷川きよし/KIYOSHI HIKAWA+KIINA.25th Anniversary Concert T…
中島健人さんがMCを務める映画情報番組「中島健人 映画の旅人」(WOWOW)の第6回が、1月12日午前0時からWOWOWプライムで放送される。それに先駆け、1月1日午前0時からW…
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の大ヒット御礼舞台あいさつが12月23日、東京都内で開かれた。イベントでは…
東宝の2025年の配給作品ラインアップ発表会が12月23日、TOHOシネマズ 日比谷(東京都千代田区)で行われ、2024年の興業収入などが発表された。市川南取締役専務執行役員は、…