アレクサンドル・デュマによる「三銃士」を、「バイオハザード」のポール・W・S・アンダーソン監督が、妻であるミラ・ジョヴォヴィッチさんと、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのオーランド・ブルームさんを重要な役にすえて映画化した「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」が28日に封切られた。17世紀のフランスが舞台。若き国王ルイ13世の妃の首飾りが盗まれた。すべては国王を裏で操る枢機卿リシュリューの企み。王妃の侍女コンスタンスに恋心を抱いていたダルタニアンは、彼女から助けを求められ、アトス、ポルトス、アラミスの三銃士とその首飾りを取り戻すために英国へ向かう……というストーリー。
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SFアクションを手掛けてきたアンダーソン監督が古典劇を製作するというのは意外だが、完成した映画を見ると“なるほど”の仕上がり。レオナルド・ダ・ビンチが設計したとされる巨大な飛行船を登場させ、空中戦を繰り広げたり、妻ジョヴォヴィッチさんには二重スパイのミレディ役で、さながら「バイオハザード」のヒロインばりのキレのよいアクションを披露させている。
他のキャストに目を転じれば、ダルタニアン役のローガン・ラーマンさんは、ロングヘアが乱れぎみだが、夢が大きく血気盛んな若者を好演。また、アトス役のマシュー・マクファデインさん、ポルトス役のレイ・スティーブンソンさん、アラミス役のルーク・エバンスさんの三銃士は、男の魅力全開で非常にカッコよく、今作で初の悪役に挑んだブルームさんは、シャープな顔立ちとひげ面で、狡猾(こうかつ)でちょっとおちゃめな英国のバッキンガム公爵を演じている。そのほか、リシュリュー役のクリストフ・ヴァルツさんや、その右腕のマッツ・ミケルセンさんなど、個性的な俳優がそれぞれの役を演じ、作品を華やかにしている。28日からTOHOシネマズスカラ座(東京都千代田区)ほか全国で公開中。3Dも同時公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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