歌手のGACKTさんが原案をまとめ、創作集団「CLAMP」が原作を手がける舞台「MOON SAGA~義経秘伝~」の制作発表会見が5日、講談社本社(東京都文京区)でありGACKTさんをはじめキャスト陣が登場。GACKTさんは「CLAMPとコラボできるのがうれしい。打ち合わせをする度に自分が投げたものがすごい勢いで返ってくるキャッチボールが楽しくて。良いものが届けられるんじゃないかなと思う」と自信を見せた。
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舞台「MOON SAGA~義経秘伝~」は平安時代後期、特殊能力を持つ主人公・源義経の苦悩しながら生きる姿を描いた時代劇ファンタジーで、GACKTさんが義経を演じるほか俳優の早乙女太一さん、元宝塚歌劇団宙組男役トップスターの大和悠河さんも出演する。舞台に先駆けてマンガやアニメでも展開していく予定という。
映画「MOON CHILD」(03年)など、これまでにも月を題材にした作品を発表してきたGACKTさんは「自分は月のような存在で生き続けたい。他者にとって何もかも照らし出す太陽ではなく、ほんの少し前を照らす、ポンと背中を押して見守るような」と月(MOON)に込めた思いも語り、同舞台について「非常に多くの義経像があるが、義経に共通しているのが仲間に恵まれたこと。舞台は主役が立てばいいわけではなく、どうやったら舞台に立つ全員が夜を彩る星のように存在できるのか、そして見てくれた人が泣いたり笑ったりしてくれるのかが舞台の魅力」と持論を展開し「義経とともに過ごした仲間も魅力があるということを感じてほしい」とアピールした。
会見にはGACKTさんのほか早乙女さん、大和さん、演出家の河原雅彦さん、講談社役員の入江祥雄さんも参加した。舞台「MOON SAGA~義経秘伝~」は12年7月15~29日に赤坂ACTシアター(東京都港区)で公演するほか、名古屋・御園座(8月3~11日)、福岡・福岡市民会館(8月14~16日)、大阪・梅田芸術劇場(8月19~26日)で順次公演。(毎日新聞デジタル)