ガンプラW杯:各国代表登場に「ガンプラの魅力を再認識」 日本代表にインタビュー

ガンプラW杯日本代表の山口達彦さん
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ガンプラW杯日本代表の山口達彦さん

 「ガンプラ」の世界一の作り手を決める「ガンプラビルダーズワールドカップ(W杯) 2011」が25日に香港で開催される。日本からは、15歳以上が応募できるオープンコースで優勝した会社員の山口達彦さん(22)らが参加。先日各国代表も決定し、いよいよ決戦の日が近づいてきた。各国代表を見てガンプラの魅力を再認識したと語る山口さんに、W杯への意気込みやガンプラとの出会いなどを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「ガンプラビルダーズW杯」は今年初めて行われる大会で、25日に香港で開催され、日本、イタリア、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、北米(アメリカ・カナダ)、中国、韓国、台湾、香港の12カ国・地域が参加。15歳以上が応募できるオープンコースと14歳以下のジュニアコース、それぞれの中から世界チャンピオンを決定する。日本代表には山口さんの「願い」と、ジュニアコースを優勝した北海道在住の畑めいさん(8)の「ザクとの戦い」が選ばれた。

−−優勝の感想は。

 うれしいです。日本の代表として、恥ずかしくないように香港に行ってきたいです。(優勝の自信は?)あまりなかったですね。選ばれた瞬間は頭が真っ白になりました。

−−優勝の実感はありましたか?

 うーん、会社に行ったとき、みんなから『おめでとう』と言われてですかね。あと、ネットで自分の名前を検索するとヒットしちゃうんで、そういうので(笑い)。もともと会社の上司がこのコンテストのこと教えてくれて、それが参加したきっかけなんですけど、上司からは『まさかここまで』って言われて。もちろん祝福してくれました。

−−「願い」ではシナンジュが使われていますが、シナンジュを選ばれた理由は?

 好きというのもあるんですが、キット的にも作りやすかったので。今まで結構(な数)作っていますね。自分で手を加えたり、改造したりしたのは最近ですね。

−−「願い」というタイトルの意味は?

 震災とか今年は暗い話題が多かったので、明るい気持ちになれるように、自分の気持ちが伝えられればいいかなという意味で「願い」にしました。

−−ガンダムで好きなキャラクターは?

 ガンダムW(ウィング)系は好きですね。印象に残っているのは『Vガンダム(ヴィクトリーガンダム)』。小学4年生ぐらい一番最初に見たガンダムだったので。(最近は)「ガンダムUC(ユニコーン)」も「AGE」も見ています。

−−ガンプラとの出会いは?

 小学4年の時、「Vガンダム」を見て、プラモデルやってみようとしたのがきっかけです。最初に作ったキットは「Sガンダム(スペリオルガンダム)」で、それから今まで3ケタは作っていると思います。中学に入って、その当時「ガンダムSEED」が放送されていたんですが、それで結構友達の中でもプラモデルを作る人が増えてきて、そういう中で塗装などを始めました。

−−ガンプラを作る時のこだわりを教えてください。

 表面処理です。枠に付いているパーツを切り出して、きれいにしてから塗装というのが基本的な流れなのですが、やすりでパーツをきれいにしていくその工程が自分の中で大事なところです。塗装も同じぐらいの時間をかけますが、やはり、やすりのほうが重要かなと。今回の作品は5日間で作ったので、羽根の方がちょっと粗めになってしまってるんですけど……。(5日ですか?)そうですね。夏休みを利用して、寝る間を惜しんで(笑い)。

−−W杯への意気込みを。

 600件を超える参加件数があったというし、(その人たちの)いろんな思いもあったと思いますので、そういう人たちの思いを背負って、世界大会で戦いたいと思います。

−−各国代表も発表されました。ご覧になっての感想を教えていただけますか?

 当初思っていた以上に各国の色が出ていることに驚きました。たとえ同じキットを使っていても作り手によって全く違った印象を与えることができる。それがガンプラの魅力だと改めて感じました。実際に現物を見るのを楽しみにしています。

−−最後に山口さんにとって、ガンプラとは?

 自分を表現できるもの。最初は雑誌に載っているガンプラが作りたいと思ってましたが、今回他の人に見てもらえる作品が作れました。自分の作品を見てもらうことが夢だったので、うれしいです。夢がかないました。ガンプラを作ることはやみつきです(笑い)。

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