任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」が年末2週間(11年12月12~25日)で約89万台を売り上げる一方で、11年12月17日発売のソニー携帯ゲーム機「PSVita」が半数以下の約40万台にとどまったことが5日、ゲーム雑誌大手のエンターブレインの調べで明らかになった。年末商戦は、「マリオカート7」や「モンスターハンター3G」など人気ゲームを集めた3DSが“先行の利”を生かして圧勝する形になった。
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3DSは、11年2月の発売初週は約37万台を売り上げたが、タイトル不足や東日本大震災の影響もあって苦戦を強いられた。しかしテコ入れ策として8月に1万円の値下げを実施すると1週間で約21万台を売って復調の兆しを見せ、11年12月第1週の「マリオカート7」の発売時には1週間で約22万台を記録。「モンスターハンター3G」が出た第2週は約38万台、クリスマス直前の第3週も38万台、第4週は51万台と大きく数字を伸ばした。
PSVitaは、3DSがソフト不足に苦しんだ教訓から、同時発売タイトルを24種類(3DSは8種類)と豊富にそろえ、発売初週の第3週(2日間)で約32万台を販売したものの、第4週は約8万台に落ち着き、2週間で40万台にとどまった。
3DSは先行の利を生かして、「スーパーマリオ 3Dランド」と「マリオカート7」、「モンスターハンター3(トライ)G」のビッグタイトルを年末商戦に合わせて送り出し、いずれも大ヒットの指標となるミリオン(100万本)を売り上げ、ゲーム機本体の販売を引っ張った。
年間(10年12月27日~11年12月25日)では、3DSが約413万台でトップ。以下PSPの約196万台、PS3の約146万台、Wiiの約93万台、DSの約71万台だった。調査はエンターブレインが全国の3600店の売り上げデータをもとに集計した。(毎日新聞デジタル)
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