ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、大ヒットRPGのシリーズ最新作「キングダム ハーツ 3D[ドリーム ドロップ ディスタンス]」(3DS)です。シリーズの生みの親、スクウェア・エニックス第1制作部の野村哲也さんに作品の魅力を聞きました。
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−−ゲームの特徴と、セールスポイントは?
ディズニーとスクウェア・エニックスのコラボによって生まれたオリジナルストーリーのゲームです。複数のディズニーの世界を舞台に、本作オリジナルのキャラクターがさまざまなディズニーの世界のキャラクターたちと交流して冒険をします。特徴的なのは見た目とは反対にシリアスで複雑なストーリーと、簡単な操作で爽快なアクションができるRPGだということです。シリーズは10年続いており、毎回新しいシステムを採用していますが、今作ではさらに進化したアクションと仲間の育成要素があります。これまでのシリーズのあらすじを読むこともできるので、シリーズ初体験の方にもお薦めです。また、プラットフォームがニンテンドー3DSですので、立体視で楽しむこともできます。
−−開発のコンセプトは?
これまで爽快なアクションにこだわってきましたが、今作ではさらにダイナミックなアクションがコンセプトになっています。ジャンプや空中の移動量、マップ上のあらゆるギミックを使ったアクションによって、最初は制御に戸惑うほど、縦横無尽にディズニーの世界を飛び回ることができます。
−−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。
ディズニーのタイトルによっては、その作品専門の個別のチェックが発生しますが、今作内の一つの世界のシナリオチェックが通らず、修正の繰り返しで、やっとOKが出ても後日再修正の依頼があったりで、ボイス収録を2度やり直しました。バタバタでしたが彼らもその作品への愛情が故なので、改めてそれを実感する出来事でしたね。
−−ファンへ一言お願いします。
これまでの10年間、最初から応援してくれているファンの方々、途中のタイトルから参加してくれた方々、本当にありがとうございます。本作ではシリーズをずっと追ってくれた方だからこそ感慨深い場面も多いと思います。また本作から新たにシリーズに参加してくれる方にも、シリーズで一番ていねいなフォローを入れてあります。まずは本作を触ってみて、もし気に入っていただければ、次はストーリーをより深く追うために、シリーズの他タイトルも遊んでいただきたいです。
スクウェア・エニックス 第1制作部 野村哲也
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