ピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり2012」で準優勝したスギちゃんが9日、東京都内で行われた映画「マンイーター」の公開記念イベントに登場。初めて記者に囲まれて取材を受けるという体験をしたスギちゃんはやや緊張気味な面持ちだったが、「ブレークしてるなと感じることは?」と聞かれると、「女性が寄ってきて結構モテモテ」とにっこり。だが一転して、今後については「新しいことはなにも考えていない。短期決戦で着ボイスで一気に稼いで、すぐ消えてやろうと思っている」と早くも“一発屋”宣言をしていた。
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スギちゃんは、サンミュージックプロダクション所属、73年8月生まれの38歳。袖を引きちぎったデニムジャケットと半分に切ったデニムパンツという“ワイルド”な服装で「ワイルドだぜ~」というフレーズが人気を集めている。R-1ぐらんぷりには05年から連続出場し、11年の3回戦が最高だったが、今年は王者に輝いたお笑いコンビ「COWCOW」の多田健二さんに続き、準優勝した。
この日、人食いモンスターとのサバイバルが描かれる同作にちなみ、「ワイルドだぜ~」というフレーズでブレーク中の“ワイルド芸人”として登場したスギちゃんは、ブラジル生息の小型ワニ「コビトカイマン」と体面。MCから「ワニを手でつかんで」と指示を出され、「やだー」「もう無理」と“ワイルド”とはほど遠い発言を連発。汗びっしょりになりながら、結局トレーナーさんに助けられてしまったスギちゃんは、「正直、ワイルドになったのは5カ月前から。(自身のブレークは)夏は越えられないと思っている……」と“ワイルド芸人”らしからぬ弱音を見せていた。
“ワイルドネタ”は30個くらいあるというが、「(自身の)ブログのコメントからもらいまくってる」と暴露。「ネタがポンポン出てくるわけではない。お笑いは厳しいので、ドラマや映画に出る役者になりたい」と危機感もあらわにしていた。
「マンイーター」は、貪欲な人食いモンスター相手にサバイバルを繰り広げるパニック・アドベンチャー。オーストラリアの大自然の中を流れる川を舞台に、観光客の一行が大自然の中に潜む何者かに襲われる恐怖と、満ちていく河川の中州に取り残されるという二つの恐怖の中で、生きるためのサバイバルをリアルに描いている。「アバター」「タイタンの戦い」のサム・ワーシントンさん、「アリス・イン・ワンダーランド」などのミア・ワシコウスカさんらが出演している。映画は14日から公開。(毎日新聞デジタル)
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