タレントの新山千春さん(31)が第43回「JX童話賞」のPR大使に任命され10日、長女の小春ちゃん(5)とともに任命式に登場した。新山さんは小春ちゃんの怒られたりしてちょっと気まずいときに笑ってごまかすところが自分に似てきたといい、「最近だと、スギちゃんのものまねばかりして『分かってるぜぃ』とか『最初から知ってるぜぃ』とか言うんですよ。『だったらやりなさい』って怒るんですけど、そうすると今度はローラちゃんのまねして『うん。OK』とか『大丈夫』とか。ものまねしてその場をごまかそうというところは親にそっくりです」というエピソードを披露して会場を和ませた。
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新山さんは、世界の童話の朗読CDや子育て関連の著書を執筆するなど文化的な活動に取り組み、自らデザインしたエコバッグの収益金を被災地支援にあてるなど、日ごろから「心のふれあい」につながる活動に積極的なことから今回、大使に起用された。毎日寝る前に1冊は小春ちゃんに読み聞かせをしているといい、「子育てしていく上で、絵本だったり童話とは毎日かかわっているものだったので、選んでいただいてすごくうれしいです」と喜んだ。同賞でPR大使を起用するのは今回が初めて。
また、小春ちゃんはお気に入りの絵本を聞かれると「どうぞのいす」(香山美子作、柿本幸造絵)と答え、新山さんは「私が妊婦時代に女の子が生まれたら絶対に読んであげたいと思っていた一冊だったのでうれしいです」と話した。さらに「思いやりの連鎖が生まれるすごく温かい絵本なんですけど、そういう気持ちとかというのは言葉で伝えるよりも童話の中だったり絵本の中で学ぶことも多いと思う」と紹介した。
JX童話賞は、JXグループの社会貢献活動の一環として、毎年「心のふれあい」をテーマに小中学生を含む一般の人からオリジナルの童話作品を募集。優秀作品を表彰し、作品集「童話の花束」を発行している。過去42回の応募は累計で約28万作品に及ぶ。「童話の花束」は応募者に送付されるほか、福祉団体を通じて教育機関や施設などにも寄贈。昨年は被災地に約1万3000冊が届けられた。また毎年、販売した売上金すべてを「童話基金」として全国社会福祉協議会に寄付。さらに森林整備の中で生じた間伐材を有効活用した「3.9ペーパー」を使用するなど、国産材の活用で森林による二酸化炭素の吸収量拡大を図り、国内の森林保全を推進する林野庁の「木づかい運動」の応援も行っている。
応募は、郵送もしくは公式サイトの規定のフォームで受け付けている。400字詰め原稿用紙で5枚以内。ワープロ原稿は20字×20行のタテ書き。アマチュア限定で一般の部(中学校卒業以上)、中学生の部、小学生以下の部に分けられており、それぞれの部門で最優秀賞、優秀賞、佳作、奨励賞が贈られる。受け付けは5月31日まで(当日消印有効)。(毎日新聞デジタル)
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