月と少年:ピクサー史上初の3本立て 最新作「メリダとおそろしの森」と同時上映 

短編映画「月と少年」の一場面(C)Disney/Pixar.All Rights Reserves.
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短編映画「月と少年」の一場面(C)Disney/Pixar.All Rights Reserves.

 本年度アカデミー賞にノミネートされた、エンリコ・カサローザ監督の短編アニメーション「月と少年」が、ディズニー/ピクサーの最新作「メリダとおそろしの森」と同時に7月21日に公開されることが明らかになった。「トイ・ストーリー3」の続編アニメーション「ニセものバズがやって来た」も同時上映されることが発表されており、長編に加えて短編2本が上映されるのは、ディズニー/ピクサー史上では初めて。

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 「月と少年」は、02年からピクサーのストーリーアーティストとして活躍し、「カーズ」や「カールじいさんの空飛ぶ家」などにも参加しているカサローザさんの監督初作品。パパとおじいちゃんと初めて一緒に働きに出た少年の物語。仕事のため3人が夜の海に小舟を浮かべ待っていると、やがて大きな月が昇り、少年の目の前で信じられないことが起こる。少年はずっと謎だった家業の秘密を知ることに……というストーリー。

 カサローザ監督は、アニメ監督の宮崎駿さんの大ファンで、尊敬のあまり、同アニメでは宮崎監督の製作過程をまねたという。短編ということもあり、通常ピクサーではチームで分担する絵コンテを、宮崎監督と同様にすべて自分で描き、「『崖の上のポニョ』の絵コンテを水彩画で描いたというのを知って、僕も全部水彩画でやったり(笑い)。みんなには『時間がかかりすぎる』とか『クレイジーだ』とか言われて、実際にものすごく大変で(笑い)」とカサローザ監督は明かしている。

 「メリダとおそろしの森」は、ディズニー/ピクサー初の女性主人公・王女メリダの冒険を描いたファンタジーアドベンチャー。馬を駆り、弓を射ることが大好きなメリダは、王女としての責任から解放され、自由に生きることを夢見ている。その夢をかなえるため、タブーとされている「森の魔法」を使ってしまったメリダは、王国に思わぬ災いをもたらしてしまう……という物語。(毎日新聞デジタル)

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