ゲーム質問状:「シェルノサージュ」 キャラのキワドイ服装で“事件”も

「シェルノサージュ ~失われた星へ捧ぐ詩~」(PSVita、ガスト)
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「シェルノサージュ ~失われた星へ捧ぐ詩~」(PSVita、ガスト)

 ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、ゲーム内で生活するヒロインとのコミュニケーションを楽しむ「シェルノサージュ ~失われた星へ捧ぐ詩~」(PSVita)です。ガストの土屋暁ディレクターに作品の魅力を聞きました。

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 −−ゲームの特徴と、セールスポイントは?

 シェルノサージュは、ヒロインのイオンという子が、七つの次元を超えたかなたに存在する世界に住んでいる、というコンセプトで制作しています。イオンは我々と同じ24時間の時間の中で生きており、その生活の中で生きていますから、VITAを起動したタイミングによっては、寝ていたり、ご飯を食べていたり、お風呂に入るところだったり、と、さまざまな仕草を見せてくれます。そんな中で毎日、少しずつ、彼女とコミュニケーションを取りながら、共に生活していくというコンテンツになっています。

 またそのイオンの行動は、随時アップデートを予定しておりまして、例えば「2カ月遊んだら新しいイベントが全く起こらなくなった」ということはありません。イオンと共におでかけできる「デートスポット」をはじめとして、さまざまなイベントが随時配信されていきますので、生きているイオンを見ることができます。

 また、本作では「詩と物語」に注力して作っており、今後壮大な物語と、たくさんの歌曲が展開されます。この歌曲は、志方あきこさんをはじめとする多重系民族風音楽中心の布陣となっておりまして、物語を更に盛り上げる壮大な楽曲が繰り広げられます。

 −−開発のコンセプトは?

 今作は「コミュニティー」というコンセプトの下、開発を進めているタイトルです。この「コミュニティー」には三つの要素が有りまして、それぞれ「イオンとプレーヤーとのコミュニティー」「プレーヤー同士のコミュニティー」「ユーザーと開発のコミュニティー」となっております。

 今までのコンシューマータイトルは、ソフトを発売したらおしまい、という形がほとんどでした。しかしこのシェルノサージュは、ソフトを発売してからもずっと、この三つのコミュニティーを軸として「遊びながら、ファン同士で交流しながら、スタッフとユーザーが共にコンテンツを創りあげていく」という、終わらないプロジェクトなのです。

 今作はネットワーク要素をフルに活用し、シェルノサージュ内の情報を元に、実世界(ゲームの外側)で連動企画を行ったり、また、シェルノサージュの外側でのお祭りや皆さんの声を元にして、シェルノサージュが変化していったりといった、今までにない要素をいろいろと試みていく予定です。

 −−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。

 今でも現在進行形プロジェクトなので、笑って話せる過去話というのも難しいですが(笑い)、単純に笑えるものとしては、シャールのデザインのエピソードでしょうか。

 シャールというのはイオンの心の中に住む妖精なのですが、彼女たちはみな可愛い女の子の姿をしています。ちまたによくいる妖精がそうであるように、幻想的かつ比較的キワドイ服装をしているのが多くて、それがハードウエアの補完の妙と相まって一つの事件が起きました。デザイナーが頑張ってデザインしてモデリングした服の一つが、あまりにきわどすぎて、ある特定の位置から見ると、全く“はいていない”ように見えてしまうということが発生したのです。厳密にはハードの特性であって、デザインはちゃんと倫理規定の基準内で制作していたものですから、デザインを変える変えないで一悶着(もんちゃく)。結果、“安全”を取って腰ひも(?)を太くしたりすることで何とか事なきを得ました。3Dには本当にハプニングがつきものですよね。

 −−ファンへ一言お願いします。

 今作は、今までのコンシューマータイトルにはない遊び方と、ネットワークを利用したコミュニティーというものをテーマにした冒険作となっています。全てが新しい試みで構成された本作、やはり至らないところもあるかと思います。

 今作は、毎日少しずつ、そして末永くコミュニケーションを取りながら、ライフスタイルにとけ込んだプレースタイルを目指して制作しています。その中で、ユーザーと開発とのコミュニティーも活性化し、やはり今までにない、皆さんと共に創っていくという形もやってみたいと考えております。

 ですので、プレーしていただき、そして共に作品を創りあげていくコミュニティーのメンバーとして一緒に楽しんでいただけたら、これに勝る喜びはありません。ぜひ共に、七次元先の世界で交流しましょう!

 ガスト バリュービジネス事業部 マネジャー 企画開発部 ディレクター 土屋暁

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