フジテレビアナウンサーの公式サイト「アナマガ」が、本格的なサービス開始から5周年を迎え、記念の特集企画が25日から順次スタートしている。同サイトは、人気アナウンサーのブログなど、さまざまなコンテンツを配信しているウェブサイトで、アナウンサーたちの意外な素顔が楽しめるとして好評という。編集長を務める同局の笠井信輔アナウンサーとサイトを手掛けるクリエイティブ事業局の松井結プロデューサーに「アナマガ」の魅力や5周年特集の詳細などについて聞いた。（毎日新聞デジタル）

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　「アナマガ」は、同局のアナウンサーたちが、普段伝えることのできない言葉や気持ちやプライベートなことを発信し、視聴者との距離を縮めて親近感を抱いてもらうことなどを目的に、ブログやコラムなどさまざまなコンテンツを配信。基本的には無料で閲覧でき、動画視聴や壁紙のダウンロードが利用できる有料版「アナマガpremium」（月額525円）も用意している。

　「アナマガ」の魅力について、笠井アナは「番組とは違って、非常にフリーゾーン。地上波では話さないような話題が聞けますし、また、アナウンサー同士の関係が分かります。（アナウンサーたちは）このメディアで見せていい部分を自分で考えて表現し、テレビではそぎ落とす“枝葉”の部分を（アナマガでは）拡大して見せているので、読者にはそういうところが支持されています」と語る。アナウンサー側も自らの“発信欲”が満たされ、本業のスキルアップにもつながっているという。

　掲載されるコンテンツについては、アナウンサーが自ら企画を考え会議に持ち込み、実際に採用されるケースが多いといい、松井プロデューサーは“アナウンサー発信”のサイトであることを強調。「こんなにアナウンサーが関わっているサイトは他局にはないと思う。うちのアナウンス部は本当に仲が良く、そういうところから（企画が）生まれてくるんです」と胸を張った。

　今回の5周年特集企画では、同サイトの人気動画コンテンツ「本気でしゃべっていい？！」の特別バージョンで、同局の情報番組「めざましテレビ」「とくダネ！」「ノンストップ！」「知りたがり！」の看板アナウンサーがリレートークを繰り広げる「情報番組アナウンサーみんな本気でしゃべります！」や、秋元優里アナ、本田朋子アナ、松尾翠アナの同期トリオによるブログ「ゆりともみどり」がスタート。

　さらに目玉企画として、夫の海外赴任に伴い、6月いっぱいで「とくダネ！」を降板する中野美奈子アナウンサーの“卒業”特集も組まれる。浴衣姿や若奥様姿の中野アナの画像が6月から同サイトのトップページに登場するほか、中野アナの壁紙やスクリーンセーバー、過去の活躍を楽しめる動画などをまとめて配信するという。今回の5周年企画コンテンツは一部有料となる。

　朝の情報番組「とくダネ！」で共演する後輩の中野アナの卒業は、笠井アナにとっても衝撃的だったようで、「『とくダネ！』って3年続けるとようやく小倉さんと丁々発止できるようになるんですが、中野も3年たって、『最近いい感じになってきたね』ってところだったんで、青天の霹靂（へきれき）でした」とコメント。一方で、「いつも一緒にいて分かることがあって、（中野アナは）本当にご主人に寄り添っている家庭と向き合っている人なんで、夫について行くことがわかり、やっぱりそうなんだって」と今回の決断に理解を示した。

　そんな中野アナは、今回の卒業特集の一企画として、アナウンサーが自分のやりたいことにチャレンジする動画コーナー「とっておきの時間（とき）」にも出演。中野アナたっての希望で、ある“危ない”企画に挑戦する予定といい、笠井アナは「（危ない企画なので）当惑しました。でも、どうしても中野が卒業前に挑戦したいということで、我々としてはその方向性で調整しています」ととっておきの“花道”を用意。「まさに想定外。正直いって、ゴールデン番組の企画にしてもいいぐらい（笑い）、それぐらいのことを我々がやるんです」と含みを持たせ、企画をアピールした。

　5周年を迎え、さらに魅力あるコンテンツを用意する「アナマガ」。今後は新人アナウンサー特集や今夏のロンドン五輪に向け、スポーツ関連のアナウンサー特集も検討中という。松井プロデューサーは「知られていない個性を持ったアナウンサーばかりなので、それらを拾いつつ、皆さんに見ていただきたい」と語り、笠井アナは「この面白さを伝えていきたい。まずは無料のコンテンツで個々のアナウンサーのいろいろなことを知ってほしいし、一回のぞいてもらえれば、面白いと思ってもらえるはずです。そして、お試しと思って1カ月でいいので、（アナマガpremiumに）入って見てほしい」と笑顔でアピールした。