サッカー日本代表の本田圭佑選手(CSKAモスクワ)が16日、千葉県成田市で小学生向けのサッカー教室「SOLTILO of HONDA」を開いた。小雨の降る中で約2時間にわたって子供たちにサッカーを直接指導した後、取材に応じた本田選手は「楽しかったです」と振り返り、「子供たちには僕以上に未来があると思うので、無限の可能性を信じて、あきらめずに夢をしっかり自分の中心にすえて、周りに左右されず、自分の道を突き進んでほしい」とエールを送り、「僕の夢を超えるような夢を持って、将来の日本を背負うような存在になってほしいですね」と期待していた。
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タイトルの「SOLTILO」は本田選手自身が考えた造語で、「SOL」はスペイン語で「太陽」を、「ESTILO」はスタイルを意味しており、「太陽のように光り輝く子供になってほしい」という願いが込められている。本田選手はオランダのチームに移籍した08年から、「夢を持つことの大切さやすばらしさ」を自身のサッカー経験を通して伝えるため、現地の子供に向けたサッカー教室を企画。10年からは日本でも同様の教室を開いている。
自身が開いている教室について、本田選手は「子供は好きです。好きという以上に、使命感を感じてやっている。僕にしかできないくらいに思ってます」と真摯(しんし)な姿勢を見せていた。
この日のイベントでは、地元の小学生50人が参加して、さまざまなトレーニングを実施。本田選手は1対1に参加したり、子供たちに加わってミニゲームを行ったりしながら直接指導を行い、フリーキック対決では、得意の無回転シュートも披露した。本田選手の高度なプレーを間近で体感し、ともにプレーする貴重な経験に子供たちは「楽しかったです!」「早かった!」と驚き、喜んだ。
教室の最後に子供たちとミニゲーム4試合を行った本田選手は、絶妙なループシュートや自陣のゴール前からの超ロングシュートを決めるなどゴールを量産。「最後の試合はアジア最終予選と同じくらい大事な試合だったので、オーストラリア戦は引き分けましたけど、今日は4連勝できて良かった」と笑みを浮かべた。
また、自らの子供時代について「やんちゃでした。攻撃が好きでしたね。世界一になりたいと漠然と思っていて、今もそう思ってますが、『世界一』『世界一』と言いながら練習していたような気がする」と回想。現在について「常に変化を求めてますし、成長を感じながらプレーしてますし、ただ満足できるものじゃない。もっともっと、いい意味で自分は変化することが可能だと思っている」と意気込んだ。
さらに香川真司選手のマンチェスター・ユナイテッド移籍についてコメントを求められた際、「ぼくもビッグクラブにふさわしい」と発言していたことについて聞かれると、「僕はふさわしいと思ってますけど、向こうが思ってなかったら移籍できないわけで、お互いの考えが一致することを望みます」と改めて移籍願望を口にしていた。(毎日新聞デジタル)