国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2012」のアワードセレモニーが24日、東京都内で行われ、シンガポール在住の平柳敦子監督の「もう一回」がグランプリに輝いた。ジャパン部門の優秀賞も受賞した平柳監督は「信じられない。夢を見ているよう」と喜びを語った。
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同映画祭は今年で14回目。112の国や地域から4400本以上の作品が集まり、コンペティションでは27の国と地域から厳選された80作品を上映。公式審査員である映画監督の小林政広さん、俳優の北村一輝さん、女優の萬田久子さん、放送作家の高須光聖さん、ドーハ映画協会のルドミラ・チコヴァさんによって優秀賞が選定され、各部門優秀賞の中からグランプリが選出された。今年は新たに映画祭初のCG部門「CG部門 supported by デジタルハリウッド」部門が創設され、トーマ・エシェド監督の「フラミンゴ・プライド」が優秀賞を受賞、スペシャルプレゼンターとして川島海荷さんが登場した。
「もう一回」は、日本とシンガポール合作の14分半に及ぶ作品。グリーンカードを取得し、アメリカから15年ぶりに日本へ帰郷した男だったが、家へ帰るとそこには変わり果てた母の姿があった。 家族と疎遠になった息子と母親の最後の1日が始まる……というストーリー。同映画は13年の米アカデミー賞短編部門の選考対象となる。
そのほかの優秀賞には、アジア・インターナショナル部門でジェイ・チャン監督の「泥棒」、インターナショナル部門でフランク・ディオン監督の「エドモンドとロバ」が選ばれた。また、ウェブ投票による新設の「ネスレアワード」は、ロレット・ベール監督の米映画「ゴーストのおいしいレシピ」が受賞した。同映画祭は15日に東京・原宿で開幕し、都内と横浜の映画館計4会場で短編映画約100本が上映された。(毎日新聞デジタル)
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