マジンガーZ:デビルマンと39年ぶり共演 “両ヒーロー”が語る作品の魅力

「マジンガーZ」主人公・兜甲児の声を担当した石丸博也さん(左)と「デビルマン」主人公・不動明の声優の田中亮一さん
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「マジンガーZ」主人公・兜甲児の声を担当した石丸博也さん(左)と「デビルマン」主人公・不動明の声優の田中亮一さん

 アニメ「マジンガーZ」の生誕40周年を記念して、劇場版7作品を収めたブルーレイディスク(BD)「マジンガー THE MOVIE Blu-ray 1973~1976」が10月に発売されることになり、そのCMで「マジンガーZ」と、同じ生誕40周年を迎える「デビルマン」が番組の枠を超えて夢の共演を果たしている。両ヒーローが共演するのは、73年の劇場版「マジンガーZ対デビルマン」以来39年ぶり。このほど、アフレコ収録に臨んだ「マジンガーZ」の主人公・兜甲児の声優、石丸博也さんと「デビルマン」の主人公・不動明の田中亮一さんに、今回の収録の様子や作品の魅力などについて語ってもらった。(毎日新聞デジタル)

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 アニメ「マジンガーZ」と「デビルマン」はマンガ家の永井豪さんの作品を原作に、ともに72年から放送された。「マジンガー THE MOVIE Blu-ray 1973~1976」は、73~76年に「東映まんがまつり」で公開された「マジンガーZ対デビルマン」(73年公開)、「マジンガーZ対暗黒大将軍」(74年公開)、「グレートマジンガー対ゲッターロボ」(75年公開)など、劇場版7作品を初めてBD化し、10月21日に発売される。ボーナスディスクも付属し、価格は1万5750円。CMは22日から放送予定。

 CMで39年ぶりに共演を果たした両ヒーロー。アフレコ収録を振り返った石丸さんは「そうとう声が衰えたな」としみじみ語り、田中さんは「もっとできるかなと思ったけど、意外とうまくいかなかった(笑い)。あの時の若さはすごい」と苦笑いを浮かべた。2人は久しぶりの再会だったようで、田中さんが「何年ぶりかな? 5~6年ぐらい? 久々に石丸さんに会えるなと。楽しいひとときを過ごしました」と語ると、石丸さんは「うそつけ!(笑い)」とうれしそうに突っ込むなど、終始和やかな雰囲気を見せていた。

 ともに生誕40周年を迎え、長年ファンに愛され続けてきた作品の魅力について、石丸さんは「マジンガーZはキャラクターがいいことと、(ストーリーが)単純でわかりやすい。悪を倒せばいいだけで、子供がついていけるってことかな」と説明。田中さんはデビルマンについて、「悪魔が悪魔をやっつけるという面白さと、ヒロインの牧村ミキに恋愛感情を持つという、この二つが受けた理由じゃないかな。単なる正義の味方じゃないというのが味なのかな」と分析した。

 また両ヒーローとも、「マジンゴー」や「デビルウイング」などの決めぜりふが有名だが、ものまねのコツを聞くと、石丸さんは「その気になればいいんだよ。兜甲児になったつもりで」と“大味”な回答。田中さんも「大きくてきれいな声を出せば、『デビール』って言えるよ(笑い)」と名ぜりふの秘密を明かした。

 72年の「マジンガーZ」で大ブレークした石丸さん。40年間近く声優を続けてこられた原動力について、「好きだからだよ。ほかに行っても何もできないし、それしかない。ここ(声優業界)にしがみついて、一生懸命やるしかなかったから。俺みたいな下手なやつも何年か続ければうまくなるんだよ。『好きこそものの上手なれ』じゃないけどね」と振り返り、それを聞いた田中さんは「最初の(マジンガーZのころの)石丸さんは下手だったけど、後になるとうまくなってるじゃない(笑い)。40年やってるってことはそれだけうまくなるってこと。やり続けるってことは大変なんだよね」とユーモアを交えて、“先輩”を称賛した。

 最後に、BDを楽しみにしているファンに向けて、田中さんは「ずっとみんなの中に生き続けているってことが、僕らにとっては大変ありがたいなと思います」とメッセージを送った。

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