05年の第1作、08年の第2作に続く劇場版アニメの人気シリーズの第3弾「マダガスカル3」が1日、公開された。米ニューヨークの動物園から抜け出し、いまはアフリカで暮らすライオンのアレックス、シマウマのマーティ、キリンのメルマン、カバのグロリア。今回、彼らは前作の最後でギャンブルざんまいの休暇を過ごそうと旅立ったペンギンズ探しのために、モンテカルロのカジノに潜入。そこで指名手配されたことで、おんぼろサーカスに逃げ込み、サーカスのメンバーとともにニューヨーク行きを目指す……という展開。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
カジノで某有名スパイ映画の主人公ばりのシーンに苦笑いし、通報を受けてやって来た動物公安局の女警部デュボアとの壮絶な追いかけっこに興奮する。アニメだからデフォルメもやり放題。とりわけデュボアは、人間のくせに、は虫類系の顔と犬並みの嗅覚を持ち、その動きの気味の悪さといったら! マスカラがべっとり落ちたときの顔はまさにホラーだ。子供は泣き出すのではないかと思うほど恐ろしい。
さまざまな点において前2作よりも都会的な仕掛けがいっぱい。クライマックスはカナダのエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」ばりのサーカス団の演技シーンで、3Dであることをフル活用し、その迫力と映像のきらびやかさで今作の一番の見どころに挙げる人は多い。個人的にはむしろ、そこに至るまでのストーリーと、オリジナルメンバーも含めたキャラクター造形に心を奪われた。親子そろって楽しめるといいたいところだが、案外大人の方がハマってしまうかも。
監督は前2作に引き続きエリック・ダーネルさんとトム・マクグラスさんが担当。さらに「シュレック2」のコンラッド・バーノンさんが加わった。声の出演は、アレックスをベン・スティラーさん、マーティをクリス・ロックさん、メルマンをデビッド・シュワイマーさん、グロリアをジェイダ・ピンケット・スミスさんが務めている。日本語吹き替え版ではそれぞれ、玉木宏さん、柳沢慎吾さん、岡田義徳さん、高島礼子さんが担当。1日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開中。3D同時公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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