綾瀬はるか:福島で大河撮影開始「力や勇気になれば」

福島県会津若松市の鶴ヶ城で行われたNHK大河ドラマ「八重の桜」の会見に登場した綾瀬はるかさん
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福島県会津若松市の鶴ヶ城で行われたNHK大河ドラマ「八重の桜」の会見に登場した綾瀬はるかさん

 13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の撮影が舞台となる福島県で始まり、主演の綾瀬はるかさんが13日、福島県会津若松市の鶴ケ城で役衣装の着物姿で会見した。幕末の会津藩で生まれた主人公・八重を演じる綾瀬さんは「八重の強さや真っすぐさは会津からきていると思うので、感謝を心がけたい。幕末は激動の時代。その中で苦しいことやつらいことを乗り越え、前を見て歩こうとする八重の生涯や会津の人の生き様が(ドラマを)見ていただく皆さんの力や勇気になれば」と福島への思いを語った。

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 会見には、八重の兄・山本覚馬(かくま)役の西島秀俊さん、八重の最初の夫・川崎尚之助(しょうのすけ)役の長谷川博己さん、八重の幼なじみで会津の若き知将・山川大蔵(おおくら)役の玉山鉄二さんも登場。4人のキャストの扮装(ふんそう)姿がお披露目された。

 西島さんは、東日本大震災被災地への思いを聞かれ「大変な思いをされている方がたくさんいらっしゃる。軽々しくはいえない」と前置きした上で「覚馬には苦難がたくさん訪れるが、彼は前向きに成長して、常に人々の立場で考え続けた。見ていただいた方に『明日また頑張ろう』と思っていただくために、苦難を乗り越える力を一生懸命演じていきたい」と力強く語った。

 また、玉山さんは「大震災から1年半たち、われわれ都心に住んでいる人間や西日本の人は鈍感になっているかもしれないけど、(被災地は)今でも息が抜けない状況。作品に参加させていただけるので、会津魂の素晴らしさ、東北の人が素晴らしく力強い人間だったことを表現して、勇気づけられるような作品になればうれしい」と意気込んでいた。

 ドラマは、福島県出身で戊辰戦争の落日、会津の鶴ケ城に500人の女たちと立てこもり、銃を持って戦ったことから“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれ、後に同志社大学を創設した新島襄の妻となる新島八重(1845~1932)の一生を描く。吉川晃司さん、反町隆史さん、西田敏行さん、降谷建志さん、黒木メイサさん、剛力彩芽さん、貫地谷しほりさんらが出演することが発表されており、脚本は「ゲゲゲの女房」の山本むつみさん、テーマ音楽は坂本龍一さんが担当。13年1月6日から放送。全50回を予定。(毎日新聞デジタル) 

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