女優の平山あやさんが主演するケータイドラマ「私が黄金を追う理由~映画『黄金を抱いて翔べ』スペシャルドラマ~」が携帯電話専用放送局「BeeTV」とドコモのスマートフォン向け動画配信サービス「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」で配信されている。同作で約11年ぶりに俳優の妻夫木聡さんと共演したという平山さんに、撮影の様子などを聞いた。(毎日新聞デジタル)
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「私が黄金を追う理由」は、11月3日公開の映画「黄金を抱いて翔べ」のスピンオフ作品で、大阪が舞台。平山さんは小説家志望の編集者ルカを演じる。ルカが実際にあった事故をモチーフに小説を書こうと中之島にある銀行に取材に出かけたところ、ある組織の人間に拉致されてしまう……という物語。映画で金塊強奪を企てる男たちを演じる妻夫木聡さん、浅野忠信さん、桐谷健太さん、溝端淳平さん、韓国の男性人気ユニット「東方神起」のチャンミンさんが、映画と同じ役柄でドラマに登場している。
映画で主演する妻夫木さんと平山さんの共演は、シンクロナイズドスイミングをする男子高生たちを描いてヒットした01年の映画「ウォーターボーイズ」(矢口史靖監督)で共演して以来。平山さんは「(所属する)事務所は一緒なので親近感はありつつ、11年ぶりだった」と振り返り、今回の撮影では、妻夫木さんが作る料理の話やマッサージの話などで盛り上がったという。そして「(昔と)変わらず、すごくいい人で優しかった。(11年前から)お互いに大人になっているんだけど、そのときのままという気持ちもあって不思議な感じだった」と久しぶりの共演について語った。
撮影は今夏、猛暑の中で10日間、行われた。「けっこう大変でした。暑いし。内容もすごく濃いもので、全5話でいろんなことが起きるので、(演技の)テンションも激しくて大変でした。すごく体力勝負の作品だった」と苦労を語る。また、ルカは関東出身の設定のため、基本は関西弁ではないというが、「ところどころ関西弁が出るところがあって難しかった」という。ドラマを手がけた滝本憲吾監督が関西出身だったため「監督が教えてくれたりして。分かりやすかったです」と笑顔を見せた。
ドラマは、全5回ながら、スピーディーな展開と豪華な出演者で見応えのある作品に仕上がっている。平山さんは「(妻夫木さんら)映画の中の出演者が、本編の映画ではどういう立ち位置で、どういう動きをしているのか興味がわくと思います。映画のスピンオフ作品はいっぱいあるけど、(映画とドラマの)出演者が意外なところでからんでくる。それがどんどんつながって、結果、『え? そうだったんだ』という結果があって、ドキドキしちゃう作品」と意味深な笑顔でアピールした。「映画を見る前に見ると、違った映画の楽しみができると思う」と視聴者に呼びかけた。
次回は、平山さんの休みの過ごし方などを聞く。
ひらやま・あや。84年1月13日生まれ。栃木県出身。98年の「第23回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを獲得し、芸能界デビュー。99年にドラマ「可愛いだけじゃダメかしら?」(テレビ朝日系)で女優デビューした。その後、01年の映画「ウォーターボーイズ」(矢口史靖監督)などに出演し、ドラマ、映画のほか、バラエティー番組やCMなど幅広く活躍。11年9月には自身がデザインを手がけるサロペットブランド「HAPPY KIRAKIRA」をスタートさせた。瀧本美織さん主演の連続ドラマ「パーフェクト・ブルー」(TBS系、月曜午後8時)に出演している。