女優の内山理名さんが、09年8月に62歳で亡くなった女優の大原麗子さんの半生を演じるスペシャルドラマ「女優 麗子~炎のように」の製作発表記者会見がこのほど、東京都内の撮影所で行われ、追加キャストが発表された。大原さんの最初の夫で俳優・渡瀬恒彦さん役を徳重聡さん、2番目の夫で歌手・森進一さん役を田代万里生さんが演じるほか、元宝塚歌劇団月組トップスターで女優の瀬奈じゅんさんが、大原さんが姉のように慕ったとされる浅丘ルリ子さん役でドラマ初出演する。
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ドラマは、芸能ジャーナリスト・前田忠明さんのノンフィクション「大原麗子 炎のように」が原作。かつて「国民的女優」「好感度ナンバーワン女優」として名声を誇り、40年余りトップ女優の座にいた大原さんの波瀾(はらん)万丈の生涯を、実弟・大原政光さんの目線で赤裸々に描く。大原さんが離婚した俳優の渡瀬さんと森さんをはじめ、現在も活躍する人が実名で登場するほか、大原さんが抱えていた病はギラン・バレー症候群だけではなかったなどの知られざる真実も明かされる。撮影では、大原さんが生前住んでいたという自宅も使用されている。
この日は、大原さんの母・俊子さんを高橋惠子さん、大原さんの実弟でドラマの語り手となる政光さんを杉浦太陽さん、映画会社・東映の制作部長役をみのもんたさんが演じることも発表された。会見には、内山さんをはじめ、追加キャストたちが役衣装で登場した。
ドラマデビューした18歳から、62歳で亡くなるまでの大原さんを演じる内山さんは、「私の中であまりにも大きすぎて、本当に心苦しく、最初お話をいただいたときは喜びよりも不安の方が大きかったです」と当時の心境を告白。大原さんについて一から勉強しているという内山さんは、大原さんのしゃべり方などを研究しているといい、「話し方や声に特徴のある方ですが、私がやるのはモノマネではないので、そっくりそのままやっているというわけではありませんが……」と話していた。
ドラマの後半では表に出ていない大原さんを描いていることから、内山さんは「皆さんの知らない大原麗子さんが出てきます。多分ファンの方の中にはびっくりされる方もいるのでは。それでも女優として生きた大原麗子さんを最後まで演じきりたい」と力を込めた。
徳重さんは、自身が演じる渡瀬さんの兄の渡哲也さんが、所属事務所の大先輩ということから、「非常に間柄も近く、今までにない緊張感を持って今日クランクインしました。正直まいったなという気持ちが強いんですけれども……」と本音を見せつつも、「この作品を見ていただいたときに、『なんじゃありゃ』ということがないように頑張りたいと思います」と気を引き締めた。一方、みのもんたさんは、「テレビ東京のドラマですが、私が出ている以上、土曜日の『サタずばッ!』(TBS系)や文化放送の『ウィークエンドをつかまえろ』でも宣伝したいと思います」と話して会場を沸かせた。
スペシャルドラマ「女優 麗子~炎のように」は、3月放送予定。ゴールデン帯(午後7時~10時)向けに2時間超のドラマとして制作される。(毎日新聞デジタル)
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