俳優の向井理さんが2日、東京都内で行われた映画「きいろいゾウ」(廣木隆一監督)の初日舞台あいさつに共演の宮崎あおいさんらと登場。共演者らが7日に31歳の誕生日を迎える向井さんをサプライズで祝福した。向井さんは、バースデーソングが流れても自分の誕生日祝いだと気づかず、観客と出演者に「誕生日おめでとう!」と祝福されて、「え? 俺?!」と驚き、動揺した様子。「こんなたくさんの人の前で、時間を使ってもらってありがとうございます」と恐縮した。それを見た宮崎さんは「(サプライズは)成功ですね。すごく動揺してるみたいだけれど……」と満足げな笑顔を見せていた。
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映画にちなんだ「きいろいゾウ」型のバースデーケーキが登場すると、向井さんは「そうなの? 本当に知らなかったんで、何のことだか……。こんなたくさんの人に、ありがとうございます。ありがとうございます……」と、しきりに頭を下げて恐縮。「去年(の誕生日)はすごくさびしかった。ドラマの撮影中で、メークを直している最中に(誕生日を迎えて)、『あ、おめでとう』と言われるくらいだったんで」と振り返り、「こんなたくさんの人の前で、時間を使ってもらってありがとうございます」と喜んでいた。
映画は、お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う夫婦の愛を丁寧に描いた西加奈子さんの同名小説が原作。宮崎さん演じる妻利愛子(つまり・あいこ)と、向井さん演じる無辜歩(むこ・あゆむ)の夫婦は、片田舎にやってきて、幸せに暮らしていた。売れない小説家のムコは、天真爛漫(らんまん)なツマをやさしく見守り暮らしていたが、ムコ宛ての一通の手紙をきっかけに少しずつずれていく……という物語。
原作ファンだという宮崎さんは「ツマを演じられてとても光栄。本も映画も愛してもらえたら」といい、向井さんは「とても土っぽい映画になった。これからが始まりでもありますし、プロモーションが終わるのはとてもさびしいことではありますが、それぞれの置かれているポジションで受け方も変わると思う。この作品をもっともっと大きくしていただけたら」と、観客に呼びかけていた。(毎日新聞デジタル)
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