人類資金:「亡国のイージス」の福井晴敏と阪本順治監督が再タッグ M資金を題材にした新作を製作

再タッグを組む福井晴敏さん(左)と阪本順治監督
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再タッグを組む福井晴敏さん(左)と阪本順治監督

 映画「亡国のイージス」(05年公開)の阪本順治監督と原作者の福井晴敏さんが再びタッグを組み映画「人類資金」を製作することが7日、明らかになった。福井さんのプロットを基に、阪本監督と福井さんの共同脚本で映画化し、原作小説は映画が公開される今秋に講談社文庫から発売される予定。テーマは、戦時中に日本軍がアジア全域から集め秘匿した「M資金」で、国際的なマネーゲームや陰謀を描く。

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 阪本監督は「福井晴敏原作を旅程のガイドブックに、まだ見ぬ景色を求めて、私たちは旅を始めます。まだ見ぬ景色……たとえ幻視であっても、それを提供できるのが映画。ああ、こんな景色があったのか、とひざをポンとたたいていただけるような娯楽作品に仕上げたいと思います」と意気込みを語っている。

 また、福井さんは「本当の豊かさってなんだろう? お金は、経済は、誰のために回っているものなのだろう? 今、世界中の人間が感じている居心地の悪さと真正面に向き合い、無謀にも戦いを挑んだ人々の姿を描くのが本作です。消費されるつもりはありません」とコメントを寄せている。

 映画の舞台となるのは、リーマン・ブラザーズの経営破綻、ギリシャの財政破綻を発端とした不況が続く2014年。 金融ブローカーをかたる詐欺師として暮らす真舟雄一の前に、M資金を盗むことを提案する“M”と名乗る男と、その腹心の部下、石(せき)優樹が現れる。彼らの話に興味を持った真舟は、全世界を巻き込んだマネーゲームを提案する……という展開。

 撮影は、2月下旬からロシア・ハバロフスクでスタートし、3月にタイと日本、4月にはニューヨークで行われる。(毎日新聞デジタル)

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