松たか子:安住アナとドキュメンタリー進行役 遺伝子スイッチの謎に迫る

「生命38億年スペシャル 最新遺伝子ミステリー“人間とは何だ…!?”」の進行役を務める松たか子さん(左)と安住紳一郎アナ=TBS提供
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「生命38億年スペシャル 最新遺伝子ミステリー“人間とは何だ…!?”」の進行役を務める松たか子さん(左)と安住紳一郎アナ=TBS提供

 女優の松たか子さんが、11日放送されるTBSのドキュメンタリー番組「生命38億年スペシャル 最新遺伝子ミステリー“人間とは何だ…!?”」の進行役として出演することになり、同局の安住紳一郎アナウンサーとともにこのほど収録を行った。松さんは番組の終盤に「人間とは?」と聞かれて「ますます訳が分からなくなった」と苦笑しつつ、「各地で最適な生き方を見つけられる、すべてのものに使い道を見いだせる生き物なのかな……」とコメント。見どころについては「長寿になるには、“腹八分目”ですよ! 詳しく知りたい人は番組を見て」とちゃめっ気たっぷりにPRした。

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 番組は、ノーベル賞を受賞した山中伸弥・京大教授の研究テーマ「iPS細胞」と密接に関係のある科学分野「遺伝子スイッチ」に着目して、ヒトゲノムの全解読に貢献している豊橋技術科学大の榊佳之学長の監修のもと、人類の永遠のテーマである“人間とは何だ…!?”という謎を解明していく。

 “猛勉強”したという安住アナが、視聴者代表的な役割の松さんに分かりやすく解説するという形で進行。“長寿遺伝子”のスイッチをオンにする方法を探るため、長寿男性世界一のギネス記録を持つ木村次郎右衛門さんが住む京都府の長寿の町へ、安住アナが直接取材。100歳以上に限定して遺伝子から詳しく調べ、遺伝子スイッチのオンオフを探る。また、「がん抑制遺伝子」で5年後の胃がん発症を予測するという最前線のがん治療、注目を集めるiPS細胞と遺伝子スイッチの関係についても紹介するほか、人間とチンパンジーの違いを分けた遺伝子スイッチの研究から分かる人類誕生秘話、アフリカの極地でみる人類進化の秘密にも迫る。

 安住アナは「文系の学生に、こんな番組を任せるとは……」と苦笑いしつつも、大ファンだという松さんのために、熱を込めて遺伝子スイッチについて語った。松さんは、収録前に興味津々だった人間とチンパンジーを分ける遺伝子の話題では「どこにあるんだろう……」と目を丸くし、アフリカの極地の映像を見ると「すごい……。どこででも生きていけるようになりたいと思ったことがあるけど、甘っちょろい考えだった」とつぶやいた。

 番組収録を終えて、安住アナは「人間自身がiPS細胞のように、環境に順応している。どうにでも変化できる可能性を感じます」と興奮気味に番組を振り返った。松さんは「勉強になりました。面白かった」と大満足の様子で語り、「人間は生きようとする力が備わっている不思議な生き物だし、そうだと思いたい」と語った。たくさんの遺伝子スイッチについて学んだが、実際に実行できるかについては「いいものと出合っていいスイッチを入れるのは本当に大事ですね。(意志が)強くならなきゃ」と意気込んでいた。番組は11日午後9時からTBS系で「2時間スペシャル」で放送。(毎日新聞デジタル)

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