女優の吉高由里子さんが23日、東京都内で行われた映画「横道世之介」(沖田修一監督)の初日舞台あいさつに主人公・横道世之介を演じた高良健吾さんと登場。吉高さんは、高良さんが同映画について約190媒体でプロモーション活動をしていたと聞くと、「この映画は続いていくと思います。高良君への気持ちも……好きだよ」と告白。高良さんは動揺しながらも「うれしいっす」と喜んだ。
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10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
吉高さんは高良さんについて「自分が精神的にコントロールできていない時も知っている方なので、信頼できる。この映画がこんなに好きになったのも、高良君が相手だったから……」と熱い思いを告白。言い終わると「もうパンパンだ!」と顔を真っ赤にして照れた。高良さんは「(舞台裏ではなく)こんな大勢の前で……。うれしいですけれど、恥ずかしいけれど、ありがとう。うれしいっす」と応じた。
高良さんが同作に対する自らの思いを「見終わった後も皆さんの中で育って続いていく映画だと思います」などと熱心に語ると、吉高さんは「『続いてく映画』っていう言葉を、今日理解できたと思う。ずっと握って暖めてきたけれど手を離れて、寂しいけれどいとおしい映画」とコメント。さらに「(同作で)好きで泣きそうになるような感覚を教わりました。いろんな映画の中で本当に好き」と語っていた。舞台あいさつには、吉高さん、高良さんのほか、池松壮亮さん、伊藤歩さん、綾野剛さん、沖田監督も登場した。
「横道世之介」は、08、09年に毎日新聞夕刊で連載された吉田修一さんの青春小説が原作。同年に単行本化され、10年に本屋大賞3位と第23回柴田錬三郎賞を受賞している。舞台は80年代後半、長崎の港町に生まれた主人公の横道世之介(高良さん)は18歳で大学進学のため上京。嫌みのないずうずうしさと他人の頼みは断れないお人よしで、人がなぜか寄ってくるという性格の世之介の日常やガールフレンドの令嬢・与謝野祥子(吉高さん)ら世之介を取り巻く人々との日々を描いた。(毎日新聞デジタル)
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