柴咲コウさん、真木よう子さん、寺島しのぶさんが、30代の独身女性を演じ、この年代ならではの悩みやモヤモヤを描いた映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」が、2日に封切られた。原作は、シンプルで味がある画に「うん、うん」とうなずけるせりふをまぶし、おもに女性たちから支持を得ているイラストレーター、益田ミリさんによる人気4コママンガ「すーちゃん」シリーズ。脚本を、「トウキョウソナタ」(08年)や「雷桜」(10年)の田中幸子さんが担当し、「世界はときどき美しい」(06年)や「人生、いろどり」(12年)で知られる御法川修監督がメガホンをとった。
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カフェ店員の34歳のすーちゃん(柴咲さん)、OA機器メーカー勤務の34歳のまいちゃん(真木さん)、ウェブデザイナーの39歳のさわ子さん(寺島さん)は、かつてのバイト仲間で、10年来の友人同士。ともに独身の3人は、ときどき会っては、近況を報告し合ったり、悩みを打ち明け合ったりしている。そんな彼女たちにも、それぞれの転機が訪れ……という展開。
演じる役者がみな個性豊か。でもそれが決してストーリーを邪魔せず、けんかもせず、微妙な位置関係でバランスがとれている。柴咲さんがここまでホンワカした女性を演じられるとは正直思っていなかったし、真木さんも気の強い女性を好演。寺島さんも、年長者なのにちょっと煮え切らない女性を演じ、“こんな人、私の周りにもいるいる”感を醸し出している。かと思えば男性陣は、井浦新さんが“普通の男”をいいあんばいで演じ、すーちゃんの店のアルバイト店員役の染谷将太さんも、なかなかの好青年ぶりを披露。ともに、これまでとは違った表情を見せ、作品の好感度アップに貢献している。
女心にそっと寄り添う、可愛らしく、優しい映画だ。半面、グサッとくるせりふで心の奥底の痛いところも突いてくる。けれども決して説教くさくないし疲れない。アラサー、アラフォーはもとより、その範囲外の女性が見ても、はっと気づかされることが多い、実りの多い作品だ。2日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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