ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの総監督として知られる庵野秀明さんが、7月公開のスタジオジブリ最新作「風立ちぬ」(宮崎駿監督)で、主人公・二郎の声優を務めることが10日、明らかになった。庵野さんは、02年のテレビアニメ「アベノ橋魔法☆商店街」で声優経験はあるものの、長編アニメ映画は初挑戦で主演声優に大抜擢(ばってき)された。「『できるかどうかは別にして、やれることはやりますけれど、そこまでです』ということで引き受けました。ダメだったときは、僕を選んだ(プロデューサーの)鈴木(敏夫)さんと宮さん(宮崎監督)が悪いんです(笑い)。と言いつつも、頑張ります」とコメントしている。
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宮崎監督が「崖の上のポニョ」以来5年ぶりに描く最新作は、堀越二郎という実在のゼロ戦の設計者の生涯と結核の美少女が登場する堀辰雄の「風立ちぬ」をイメージした物語。宮崎さんが雑誌「Model Graphix (モデルグラフィックス)」(大日本絵画)の09年4月号~10年1月号に連載した原作を基にしている。宮崎監督は、主人公の「早口である、滑舌(かつぜつ)がよい、凜(りん)としている」というイメージから庵野さんにオファー。オーディションに参加した庵野さんは、84年の「風の谷のナウシカ」で巨神兵シーンを描いて以来、師と仰ぐ宮崎監督のじきじきに「やって」と依頼があり、主人公役を引き受けたという。
このほど行われたアフレコで庵野さんは、宮崎監督から「うまくやろうとしなくていい。いい声だからでなく、存在感で選んだのだから、それを出さなくてはならない」とアドバイスされたといい、人を背負うシーンでは実際に手を後ろに回して声を出すなど、体も動かしながら調子をつかんでいったという。また同じせりふを、リズムを変えて何度も繰り返しながら「この練習部分も(録音を)回しておいてくださいね」とお願いしたり、「今の中で使えるものがあると思います」と自分でOKを出したりするなど、日ごろは演出をつける“監督”らしいコメントが随所に飛び出し、宮崎監督は「監督が2人いるみたいでややこしいな」と笑う場面も見受けられた。
アフレコを振り返って庵野さんは「もともと宮さんに『寡黙な男でせりふはそんなにないから』といわれ引き受けたのですが、絵コンテ見たらびっくり。ずっとしゃべりっぱなしだし、歌はあるわ、フランス語もドイツ語もあるわで、完全にだまされた!って感じ(笑い)」とぼやきつつ、役作りについて「素人なのでやってもむだですから、意図してやっていません。素のままぶつけて宮崎さんが気に入ればいいし、違えば直していこうと思っていました」とコメント。「アフレコ2日目くらいから、宮崎さんがニコニコと、とても喜んでいる様子で。それだけでよかったなと思いました。2時間を超える長編を作るというのは、体力的にも精神的にも本当に大変な作業です。ラストシーンは、正直感動しました」と振り返っていた。
「風立ちぬ」は7月20日に全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)
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