人気アイドルグループ「AKB48」の32枚目のシングル(8月21日発売予定)を歌うメンバーを選ぶ「第5回AKB48選抜総選挙」の開票イベントが8日、日産スタジアム(横浜市港北区)で行われ、HKT48の指原莉乃さんが“万馬券”などとされた下馬評を覆し、過去最多となる15万570票を獲得、“本命”だった2位の大島優子さんに約1万4000票差をつけて逃げ切った。
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5月22日に発表された投票速報では指原さんが約2万8500票を集め、1万4900票で2位の渡辺麻友さん、約1万4000票で3位の大島さんをダブルスコアで圧倒して首位スタート。それでも、最終的には渡辺さんや大島さんが逆転するとの見方が大勢だった。
選挙期間中には、高橋みなみさんらが「指原だけには負けたくない」「負けたら土下座」などと発言し、開票前日にテレビ番組に生出演した大島さんも「指原が1位だったら万馬券」などと連覇に自信を見せていた。
しかし、終わってみれば、指原さんと2位・大島さんとの差は約1万4000票。投票速報時から差は縮まらなかったことになる。指原さんは過去最多得票というおまけつきで“先行逃げ切り”に成功した。
イベント後に会見した指原さんは「壇上では驚きすぎて喜びがかみしめられなかった。ちょっと時間がたって実感わいてすごくうれしい」と笑みを浮かべ、過去最多得票には「今日の日産スタジアム(7万人収容)がもう一個できるってことじゃないですか、そう考えるとうそみたいなすごい数字」と驚きを隠さなかった。
総選挙では、第1回は27位、第2回は19位、第3回は9位と徐々に順位を上げ、昨年は4位と大躍進したが、直後に恋愛スキャンダルが発覚し、博多のHKT48へ移籍した。現在は劇場支配人も兼任。東京と博多を行き来しながら、プロデュース力を発揮して若いグループの躍進にも貢献してきただけに、「地元が増えたような気持ち。1年前は(出身の)大分しかなかった。今は福岡も。1年たって良かったなと思った」としみじみと振り返る。
「AKB48には守っていかないといけない記録があるので、なるべく記録を保持したい。私が1位になったことでAKBの魅力が下がらないように」と気を引き締めながら、高橋さんからの土下座について聞かれると、「してもらっていないです。後でしてもらいます。約束は約束なので。私も(土下座を)し返すと思いますけど」とおどけてみせた。(毎日新聞デジタル)