俳優の中井貴一さんが、ハリウッド製作の劇場版アニメ「怪盗グルーのミニオン危機一発」で日本語吹き替えに初挑戦することがこのほど明らかになった。米ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで22日（現地時間）に行われた同アニメのプレミアで発表されたもので、中井さんは落語家の笑福亭鶴瓶さんが声を演じる主人公・怪盗グルーの敵エル・マッチョ役を務める。プレミアに登場した中井さんは「全く初めてなんですが、僕らの仕事の延長のようなものですし、鶴瓶さんがおやりになっているっていうのでお引き受けしました」と友人である鶴瓶さんが声優出演をしていることも決め手になったと明かした。

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　この日は、同アニメの全世界の吹き替えキャストが集結し、中井さんは鶴瓶さんとグルーの恋人・ルーシー役の歌手の中島美嘉さんとともにプレミアに出席した。「敵役の鶴瓶さんをライバル視したことはあるか？」と聞かれた中井さんは、「映画やドラマでご一緒したりしているので、ライバルとは恐れ多い。もっとも敬愛している友人の一人」とコメント。一方、鶴瓶さんも「当たり前や。（中井さんは）すごい俳優ですから。（90年公開の映画『東京上空いらっしゃいませ』以来）二十何年ぶりに一緒になったんです。（吹き替えは）初めてなのに、早いこと撮りが終わってしまったんですよ」とその演技力を絶賛した。

　同作は、10年に公開された「怪盗グルーの月泥棒」の続編。怪盗グルーは孤児3姉妹を育てながらマイホームパパになろうと平和に暮らしていたが、ある日、超極秘組織「反悪人同盟」にスカウトされる……というストーリー。前作から引き続き、怪盗グルー役は鶴瓶さん、アグネス役は人気子役の芦田愛菜ちゃんが日本語吹き替え版の声を担当する。9月21日に全国で公開予定。（毎日新聞デジタル）