SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第4話 深海の冒険!迫りくる海底の脅威
11月24日(日)放送分
1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、マンガ誌「ハルタ」(エンターブレイン)で連載、身長わずか9センチの女の子、ハクメイとミコチが暮らす不思議な世界を描いた樫木祐人さんのデビューマンガ「ハクメイとミコチ」です。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
ハクメイとミコチは森の奥にある木の洞(ほら)に住んでいる。ハクメイの頼みでミコチが食事を作っていると、「号外バッタ」が伝説上の生物「夕焼けトンビ」目撃のニュースを届けにやってきた。ハクメイは「今から捕まえにいく」と大張り切り。2人は昆虫の背中に乗ってミコチが作ったミネストローネを食べながら山頂を目指す。
編集部に届くアンケートハガキに、いろいろな質問が書かれています。たとえば「ハクメイの作業着の仕組みは?」だとか「ミコチの仕事相手のアナグマさんってどんな人?」だとか、「木の洞に造られたふたりの家の間取りは?」だとか。
読めば読むほど、この世界のことを知りたくなる。あるいは、描かれていないからこそ、その時間や場所、味や色を想像する。そういった読書の後の余韻もまた楽しい。「ハクメイとミコチ」はそんなふうに、なんというか、ずっと“噛(か)み続けられるスルメマンガ”です。
作者の樫木さんには、私も打ち合わせの時によく質問をします。で、樫木さんの答えが毎度早い早い。「作業着の仕組みはこうです(絵で描く)」、「アナグマさんは狢(ムジナ)で、だから店名は“夢品”商店で、風貌はこうです(絵で描く)」、「間取りはこうで(絵で描きながら)ここは通れないから迂回(うかい)してここに出られます」といった具合。いつ何を聞いても即答アンド即描き。負けた。なんだかよく分からない敗北感。頭の中にハクメイとミコチの世界がまるごと広がってるんですね! そう言ったら、真顔で「こいつらは実在してますよ」と返されました。負けた。完敗。
小さな女の子たちが暮らす広大な世界の物語は1話完結形式でゆっくりと進んでいきます。まずは1巻に収録されている8本のお話をスルメのように味わってみてください。ギニュギニュと。
最後にひとつオマケを。「キャラクターの名前はどういう意味なの?」という質問にお答えします。作中ではカタカナで書かれているそれぞれの名前、正式には漢字表記があります。
ハクメイは「薄明」、空の名前から。ミコチは「美東風」、風の名前から。コンジュは「胡飲酒」、古い舞の名前から。センは「泉」、水の名前から(……と樫木さんが即答)。
さてそれじゃあ、なぜ空なのか、なぜ風なのか。それは彼女らの生まれ故郷に関係があります。里帰りのお話が描かれる時を、お楽しみに。
「夕焼けトンビ」が出たと聞いたら「今からそいつを捕まえに行く」と言う元気いっぱい行動派のハクメイと、料理上手で市場のみんなの人気者ミコチの日常はとっても忙しそう。
料理上手なミコチは歌も上手。それを目当てに新聞や行商が訪れるほどで、吟遊詩人のコンジユと収穫祭の日に舞台で歌うことに。ハクメイの仕事は修理屋。イタチの鰯谷親方と風車の定規点検をするけれど、足元を滑らせてちょっと失敗。
自然や科学や不思議が詰め込まれた日常は冒険づくし。次に何が起こるのか、もっと知りたくなるお話です。
集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載中の阿賀沢紅茶さんのマンガ「正反対な君と僕」がテレビアニメ化され、2026年1月から放送されることが分かった。「小市民シリー…
人気アニメ「サザエさん」(フジテレビ系)の放送55周年を記念し、“火曜サザエさん”こと「まんが名作劇場 サザエさん」が約27年ぶりに“復活”することが分かった。「まんが名作劇場 …
新刊コミックス情報をお伝えする「今週の新刊」。11月25~30日に発売される主なコミックスは約330タイトル。10月に放送を開始した実写ドラマも話題の「その着せ替え人形は恋をする…
2024年11月25日 09:00時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。