ディズニー/ピクサーの劇場版フルCGアニメ「モンスターズ・ユニバーシティ」の公開を記念して、同スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)であるジョン・ラセターさんがこのほど来日し、東京都内で会見を行った。以前から交流があり、“大親友”という宮崎駿監督の作品について、ラセターさんは「ハートがあり、感情がすごく移入できる。それにすべての作品において、何かしらアイデアなり、イメージなり、キャラクターなり、非常に独創的なものがある」とその魅力を語った。
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また、現在のハリウッド作品を「(物語の流れの)ペースが速い」と表現した上で、「宮崎作品の中では静かな瞬間を“祝福”している場面がある。そして、静かな瞬間があるからこそ、アクションがスピードアップしたときに、そのコントラストでよりスリル感があり、楽しさというものがある」と説明。その一例として、ラスターさんは劇場版アニメ「カリオストロの城」のシーンを挙げ、「最初の方、車がパンクし、じゃんけんで誰がタイヤを交換するか決める。その間、もう一人は空を見上げて、雲の動きを観察し、風が草をなびかせます。すると、急に車が走ってきて、そっからのカーチェイスは見応えのあるものになります。もうコントラストが最高だったんです」と熱っぽく語った。
さらに、その“コントラスト”は自身の作品に影響を与えたといい、「スタジオの初期のころ、取締役とかお偉い方に、『もっと早くしないとみんなポップコーン買いに行っちゃうよ』っていわれたんですが、私たちは宮崎作品を見ていたので、『いや、そうじゃない。静かな瞬間を大事にすることが必要なんだ』と(思った)。ピクサーの作品が特別なのも、そういう瞬間があり、ハートがあり、感情移入ができるからなんだと思います」と明かした。
ラスターさんは、今回の来日の楽しみの一つが、20日に公開された宮崎監督の新作「風立ちぬ」を見ることだったという。「明日(6月下旬の取材日の翌日)、宮崎さんとお会いして、『風立ちぬ』を見る予定です。楽しみです」と満面の笑みで語った。
会見では、ラスターさんの今後についても話題が及び、2011年の「カーズ2」以来、遠ざかっている監督業について、「とにかく監督をするのが大好き。これから何年か後に、監督するプロジェクトを進めております」と明かし、「今はとにかく、才能ある監督がいっぱいいるので、彼らの作品を最高のものにしようということに焦点を合わせています」と答えていた。(毎日新聞デジタル)
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