注目映画紹介:「小鳥遊六花・改 劇場版 中二病 でも恋がしたい!」新映像を含む六花目線の総集編

「小鳥遊六花・改 劇場版 中二病 でも恋がしたい!」のキービジュアル (C)虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会
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「小鳥遊六花・改 劇場版 中二病 でも恋がしたい!」のキービジュアル (C)虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会

 京都アニメーション制作の人気アニメ「中二病でも恋がしたい!」の劇場版アニメ「小鳥遊六花・改 劇場版 中二病 でも恋がしたい!」(赤根和樹監督)が14日に公開された。「中二病でも恋がしたい!」は、虎虎さん作、逢坂望美さんイラストのライトノベルが原作で、思春期にありがちな自意識過剰や妄想癖を指す俗語「中二病」がテーマのラブコメディー。テレビアニメは12年10~12月の放送に続き、第2期の制作も発表されている。映画では、六花目線による第1期の総集編に加えて、新作映像も交えて物語が展開する。

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 結社でしばしの休息を取っていた小鳥遊六花(たかなし・りっか、声・内田真礼さん)は凸守早苗(でこもり・さなえ、声・上坂すみれさん)と五月七日くみん(つるり・くみん、声・浅倉杏美さん)に促され、ダークフレイムマスターこと富樫勇太(声・福山潤さん)と出会いを語る。中学のときに闇の呪文を唱えて引かれたことがある勇太は、誰も中学時代を知らない高校へ進学し、中二病の過去を封印しようとする。そんなとき、右目に眼帯をした少女・六花と出会い、邪王真眼の使い手という設定を持った彼女の言動に、勇太は六花に振り回され……というストーリー。

 誰もが……というと言い過ぎかもしれないが、多かれ少なかれ妄想した経験のある人たちには、ものすごく響くであろうせりふとエピソードに、思わずニヤリとさせられる。ヒーローごっこなども近いと思うが、勇太ほどではなくても、何かしらの設定を自ら設けたりして想像の世界にふける、あのなんとも言えない万能感と気持ちよさが同居したくすぐったさを思い出させてくれる。基本的にラブコメのため、中二病的要素を抜きにしても十分にストーリーを楽しめる。不可思議な言動で翻弄する六花と、高校デビューを果たした主人公・勇太の絶妙な掛け合いに胸がときめく、一風変わった恋愛青春物語。来年1月に放送が決まったテレビアニメ第2期へとつながる新作シーンにも注目だ。14日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国27館で公開。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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