半沢直樹:最終回で「100倍返し」完了…… 続編に含み

「半沢直樹」の完成披露試写会でガッツポーズをする堺雅人さん
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「半沢直樹」の完成披露試写会でガッツポーズをする堺雅人さん

 3週連続平均視聴率30%超えの大ヒットを記録し、決めぜりふ「倍返し」が社会現象を巻き起こしたドラマ「半沢直樹」(TBS系、毎週日曜午後9時)が22日、最終回を迎えた。銀行内で絶体絶命の苦境に立たされながらも信念を貫く半沢が、父親の敵で自らを出向させようと企む大和田常務と取締役会で真正面から対決し、見事、「100倍返し」を達成した。

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 第10話は25分拡大スペシャルで放送された。金融庁検査の最終聞き取り調査を無事に乗り切った半沢(堺雅人さん)だったが、大和田常務(香川照之さん)の不正を暴く決定的な証拠を握っていた同期の近藤(滝藤賢一さん)が、人事権をちらつかせる大和田に負けて“陥落”。半沢が大和田を追い詰めるために取締役会に提出する予定だった資料は、不完全なものとなる。出向していた近藤が銀行に戻って来るとの情報を聞いた半沢は何が起きたかを察し、行方が分からない近藤の携帯電話に「いつもの剣道場でずっと待ち続ける」とメッセージを吹き込む。

 そして、大和田の不正を明らかにする取締役会が開かれようとしていた矢先、半沢は上司の内藤部長(吉田鋼太郎さん)から、頭取宛てに金融庁から「半沢次長の検査受け入れ態度に問題あり」との書面が送られてきたことを聞かされ、大和田の不正問題と同時に半沢の処分案も議題に上ることになる。半沢にとって不利な状況が積み重なる中、運命の取締役会で、大和田への“100倍返し”は達成できるのか……という展開だった。

 見事100倍返しを達成した半沢だったが、最後に頭取から呼ばれ衝撃の展開を迎える。続編への予感を残しつつ最終回を終えた。

 ドラマは、小説「下町ロケット」で直木賞を受賞した作家の池井戸潤さんの人気小説「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」が原作。平均視聴率は本部の営業第2部次長に栄転し、舞台を東京へ移した第6話で関東地区29.0%(ビデオリサーチ調べ)、関西地区32.8%(同)となり、1日放送の第7話では、ついに関東地区で30.0%の大台に。第8話では32.9%(同)、第9話では今年放送された全番組の中で2位となる35.9%(同)を記録している。

 連続ドラマの平均視聴率としては、最終回に今世紀連ドラ最高の40.0%をたたき出した2011年の「家政婦のミタ」(日本テレビ系)の記録に迫っており、“ミタ”超えがなるかどうかに注目が集まっている。(毎日新聞デジタル)

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