桜 稲垣早希:あこがれの声優初仕事は「100点」 その理由は……

声優初挑戦の感想を語った桜 稲垣早希さん
1 / 1
声優初挑戦の感想を語った桜 稲垣早希さん

 アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のヒロイン・アスカの物まねで知られるお笑い芸人の桜 稲垣早希さんが、2014年に発売予定のPS3・PSVita向けゲーム「魔都紅色幽撃隊(まとくれないゆうげきたい)」(アークシステムワークス、価格未定)でヒロイン・深舟さゆりの声を担当する。バラエティー番組のキャラクターの声などは担当していたものの、「今か今かと待ちこがれていた」という本格的な声優としての初仕事への思いを聞いた。

あなたにオススメ

 −−あこがれを公言していた声の仕事ですね。

 最初お話をいただいたときはめっちゃうれしかったんですけど、収録が近づくにつれて不安が広がってきました。自分もアニメやマンガが好きだから分かるんですけど、マンガ原作のアニメなどで、自分が抱いてきたイメージと実際の声が違うとがっかりする人も多いと思う。だから自分が声の仕事をする時も「(イメージと)違うな」と思われないように、せりふを繰り返し繰り返し読んで予習してから収録に臨みました。

 −−初めての声の仕事ということでほかに準備は?

 2週間くらい前から禁酒してました(笑い)。あと乾燥したらのどによくないということで部屋でも加湿器をガンガン使っていたんですが、床がびしょびしょになってしまって……。

 −−実際収録してみての感想は?

 最初は(物まねの)アスカの癖が付きまくってたんですよ。やっぱり物まねの声と声優としての声はだいぶ変わるんですね。地声が高いせいもあるけど、物まねの声だとついつい高くなっちゃう。だからといって低すぎると暗くなってしまって、つかむのに20~30分くらいかかったと思います。あと叫ぶ声も難しかったですね。

 −−演じたさゆりはどんなキャラクターですか?

 “ツンデレ”で強気なキャラでちょっとアスカと通じるところがあるかも。長い黒髪がポイントなんですけどめっちゃあこがれますね。しっかりしていてみんなを引っ張っていってくれるキャラなんですが、私自身は真逆の性格で、人の意見に左右されまくりなので、そこもあこがれますね。

 −−収録を振り返ってみて自己採点は?

 ずばり100点ですよ! そうじゃないと作品に失礼にあたると思いますんで、そこは自信を持ちたい。今までに出したことのない声を出したりしているので、私を知ってくれている人も驚いてくれるんじゃないでしょうか。

 誰かの物まねではなく、キャラクターに生きたせりふを入れたというのはやっぱりうれしいですね。「アニメ座」(所属するアニメキャラお笑いユニット)のメンバーから、私が抜きん出たと思うので、みんなに指導していきますよ(笑い)。

 ◇プロフィル

 桜 稲垣早希(さくら いながき・さき)=1983年、神戸市生まれ。07年2月に、お笑いコンビ「桜」を結成。07年の「M−1グランプリ」で3回戦に進出するなど活躍していたが、09年末に相方がコンビを卒業し、ピン芸人として活動。アニメ「エヴァンゲリオン」のヒロイン、アスカの物まねで知られ、バラエティー番組「ロケみつ」(毎日放送)でブレーク。「R−1ぐらんぷり」で4年連続準決勝進出を果たしている。最近ではバラエティー番組などでナレーションもこなすなど、芸の幅を広げている。さまざまなアニメやマンガ、ゲームに対する思いを語るコラム「桜 稲垣早希の補完計画」も連載中。

ゲーム 最新記事