グランツーリスモ6：セナ財団とパートナーシップ締結　ルーツ巡るゲームを提供

　ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは25日、7000万本以上を出荷する世界的な人気ゲーム「グランツーリスモ」と、ブラジルが生んだ天才レーシングドライバーのアイルトン・セナさんの遺志を継ぐ「アイルトン・セナ財団」が長期的なパートナーシップの締結したと発表した。12月5日発売予定のシリーズ最新作「グランツーリスモ6」（PS3）では、セナさんのレースキャリアのルーツを巡る旅が体験できるゲームコンテンツが、オンラインでのアップデートを通じて提供される。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　アイルトン・セナ財団は、モータースポーツの最高峰「F1」で、3度世界チャンピオンに輝いたセナさんの生前の願いを、姉のヴィヴィアーヌさんが受け継ぐ形で1994年に設立された非営利団体。1人でも多くの子どもたちに「生きていくためのスキル」を学んでもらうことを目的とし、これまで1700万人の子供たちに教育の機会を設けてきた。

　グランツーリスモシリーズの山内一典プロデューサーは「アイルトン・セナは私にとっての永遠のヒーローで、そのアイルトンの遺志を受け継いだ財団をパートナーとして一緒に仕事ができることを誇りに思います」とコメント。さらに「もしアイルトン・セナがいなかったら、おそらくグランツーリスモというゲームもこの世には誕生していなかった。アイルトン・セナを巡るプロジェクトはグランツーリスモを通じて、アイルトンのスピリットと彼の伝説を再定義することになるでしょう」と話している。

　グランツーリスモシリーズは、自動車をシミュレーションすることに重点を置いた同社の看板ゲームの一つ。「6」は、シリーズ最大となる1200以上の車種が用意され、37のロケーション、76のレイアウトからなるコースを収録。発売15周年を記念したプロジェクト「Vision Gran Turismo」により、世界の自動車メーカーとコラボしたコンセプトカーの車体データもアップデートを通じて順次提供される。

　グランツーリスモ6の価格は6980円。ゲーム中で使用できる「15周年アニバーサリーカー」（15種）をダウンロードできるプロダクトコードや、スペシャルブックレットを付けた「15周年アニバーサリーボックス」（7980円）、プレイステーション3本体とソフトのセット（2万5980円）も発売される。（毎日新聞デジタル）