アドベンチャー巨編の続編「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 魔の海」が全国で公開中だ。ギリシャ神話の海神ポセイドンと人間の間に生まれた「半神半人」の少年パーシーの新たな冒険を描く。襲ってくる海のクリーチャーたちが迫力満点! 「グレッグのダメ日記」のトール・フロイデンタール監督が手掛け、日本語吹き替え版では、主人公パーシーを人気声優の宮野真守さん、ヒロイン・アナベスをAKB48のまゆゆこと渡辺麻友さんが担当。船橋市の非公認キャラ、ふなっしーも声優として出演している。
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パーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマンさん)はハーフ訓練所で仲間たちと一緒に体を鍛えたり、競い合ったりして過ごしていた。パーシーの前に弟(ダグラス・スミス)が現れた際、神々と人間の世界を分けていた結界が崩れたことで、機械仕掛けの巨大な雄牛が訓練所を襲うという騒動が起こる。雄牛はヘルメスの息子ルーク(ジェイク・アベルさん)が放ったものだった。ゼウスとハデスとポセイドンの3兄弟に封印されたはずのクロノスが、復讐のために復活しようとしていた。結界をよみがえらせるために、パーシーと弟、仲間たちは「黄金の毛皮」を求めて魔の大海原へ乗り出す……。
ギリシャ神話の英雄たちに基づいた物語が今作の魅力だ。落ちこぼれの高校生が宿命を受け入れて成長していくさまを描いた前作から3年がたち、パーシー役のラーマンさんがすっかり大人っぽくなった。スピーディーに展開される怪物との闘いももちろん見どころだが、宿命への苦悩もにじませる繊細な演技を見せる。今作でのポイントは、異母弟の少年の登場だ。パーシーの心境はいかに!? 物語がシンプルなため、前作を見ていない人でも、さまざまな怪物との戦いのシーンを楽しめる。なお、荒れ果てた遊園地でのシーンは、カトリーナ台風で被災し、2005年に閉鎖されていたニューオーリンズのアミューズメントパークがロケ地として使われた。1日からTOHOシネマズ スカラ座(東京都千代田区)ほか全国で公開中。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
<プロフィル>
キョーコ=出版社・新聞社勤務後、闘病をきっかけに、単館映画館通いの20代を思い出して、映画を見まくろうと決心。映画紹介や人物インタビューを中心にライターとして活動中。趣味は散歩と街猫をなでること。
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