注目映画紹介:「HUNTER×HUNTER The LAST MISSION」 シリーズ第2弾

(C)POT(富樫義博)1998年-2013年(C)ハンター協会2013
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(C)POT(富樫義博)1998年-2013年(C)ハンター協会2013

 累計6400万部以上を発行している冨樫義博さんの大ヒットマンガ「HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)」の劇場版アニメ第2弾「−The LAST MISSION−」(川口敬一郎監督)が27日に公開される。

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 描かれるのは、現在テレビ放送中の「キメラ・アント編」の前日譚にあたる。戦いの祭典「バトルオリンピア」を見るために、主人公のゴンと親友のキルアは一時的にカイトと別れ、天空闘技場を訪れた。ところが、多くの要人が詰めかける会場を、「影」と名乗る武装集団が襲撃して天空闘技場は封鎖される。そして影の隊長、ジェドたちの「怨(おん)能力」によって、ハンター協会のネテロ会長も「念能力」を封じられて拘束されてしまう……。

 劇場版第2弾の今回は、前作に比べてアクションを重視した印象。やや駆け足の感もあるが、ストーリーもかなりスピーディーに展開するので、ダレるタイミングは少ない。また、前作ではちょっぴり影が薄かったゴンの仲間、クラピカやレオリオの出番もしっかり用意されているので、ファンも安心だろう。

 ゲスト声優として、かつてネテロとともにハンター協会を裏から支えていたジェド役の中村獅童さんをはじめ、天野ひろゆきさん、山本美月さんらを起用。特に「デスノート」のリューク役など声優としての確かな実績もある獅童さんは、大ベテラン声優の永井一郎さん演じるネテロ会長を向こうに迫真の演技を披露。天野さんもバラエティー番組での姿とはまったく異なる完全な二枚目役を演じきっており、いわゆるゲスト声優ならではの“違和感”は感じられなかった。

 主題歌は、前作に続き人気デュオの「ゆず」がヒャダインこと前山田健一さんと“3者共作”した「表裏一体」。光のネテロと影のジェド、「念能力」と「怨能力」といった背反する二つの要素を思わせるなど作品とも強い関連性を持っている楽曲だ。今回も入場者特典が用意されており、書道家の武田双雲さんが題字を手がけた「ハンター十カ条」手ぬぐいが先着50万人にプレゼントされる。27日から全国東宝系で公開。(立山夏行)

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