名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、敵を“ワンパンチ”で倒してしまうヒーロー・サイタマが主人公のギャグマンガ「ワンパンマン」(ONEさん原作、村田雄介さん作画)です。集英社の週刊ヤングジャンプ編集部の大熊八甲さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この作品の魅力は?
本作は、どんな強敵・災害も全て「一撃必沈」のワンパンマン(本名サイタマ)の日常を描いたニューヒーロー活劇です。見どころはたくさんありますがイチオシはキャラクター(特に主人公)。原作のONE先生の創り出したサイタマ。普段は、ユーモラスで、ゆるい平熱系ですが、有事の際に見せる締まった表情とド派手なアクションなどの「普段は距離の近い親近感、だけどやる時はやる男」というギャップがとても魅力的です。その魅力あふれるキャラクターたちを作画の村田先生の超絶画力で倍々に表現していく! 作画の原作へのリスペクトからくる情熱が生んだ最強に魅力的なキャラクター「ワンパンマン」がイチオシの見どころです。
−−作品が生まれたきっかけは?
本作は、新しいというか現代的な出合い方がきっかけで生まれています。もともと、ONE先生が(非商業)個人サイトで連載していた「ワンパンマン」(原作)を村田先生が読み、ツイッターで連絡をとったのがきっかけです。自分が「面白い!」と思って始めた作品だからこそ、あの熱量で描き出せるのです。その後、無料ウェブコミックサイト「となりのヤングジャンプ」の立ち上げ現場責任者である私が以前から村田先生にお声がけしていたこともあり、サイトの柱として連載更新が始まりました。
−−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった……、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。
「ワンパンマン」を連載している「となりのヤングジャンプ」は、青年コミック誌「週刊ヤングジャンプ」編集部員が立ち上げ、運営しています。そのため、ウェブミックのノウハウ蓄積がほとんどないということに最も苦労しました。ONE・村田両先生の“ウェブならではの表現欲(連続カラー・クリックアニメ・フラッシュアニメコマを挿入など)”をどう反映させるかという技術的な悩みも良い思い出です。作家さんの表現欲があり過ぎて悩むというのもぜいたくな悩みでしたね(笑い)。
−−今後の展開は?
今後、「ワンパンマン」は、ウェブに関わらず、紙、その他の媒体に広く展開していければと思っています。ONE先生の原作もまだまだまだまだスゴイ構想があるそうですし、村田先生の画力&表現欲も今なお進化されております。引き続き楽しみにしていただければ幸いです。ハードルを上げて両先生には申し訳ありませんが(笑い)、編集ごときの想像は、軽々飛び越えていかれる方々ですので上げて上げすぎはないかと。
−−読者へ一言お願いします。
セリフには全てふりがなをふってあります。サイズも新書サイズ(JC:ジャンプコミック)、定価も420円とリーズナブル。全年齢・老若男女の全ての方にお求めやすく、楽しんでいただけるはずです。ぜひ国民的ヒーローコミックへ成長させてやってくださいませ。
集英社 週刊ヤングジャンプ編集部 大熊八甲
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