大ヒット映画「ハリー・ポッター」シリーズで、変わり者の女の子、ルーナ・ラブグッド役を演じたイバナ・リンチさんが18日、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)で行われた「The Wizarding World of Harry Potter」(ハリー・ポッターの魔法の世界)のオープン日発表記念式典に出席し、約700人のファンを前に「ルーモス(光よ)」の“呪文”を披露した。式典後の取材に応じ、「ファンの皆さんの反応がすごくよかった。ワクワクした気持ちが伝わってきた」と笑顔で語るリンチさんに、式典や日本のUSJの感想について聞いた。
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「ハリー・ポッター」シリーズは、英作家J・K・ローリングさんが1997年から刊行したファンタジー小説が原作。シリーズ最終章「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」は初の全編3Dで上映され、2011年度の国内興行収入1位を獲得したほか、世界興行収入でもシリーズ最高の10億ドルを突破するなど話題を集めた。20世紀末の英国を舞台に、魔法使いの少年ハリーの魔法学校での生活や、ハリーの父母を殺害した闇の魔法使いヴォルデモート卿との戦いを描いており、リンチさんは、ハリーの友人で変わり者の女の子・ルーナを演じた。
この日の記念式典にはリンチさんのほか、人気グループのSMAP、安倍晋三首相、キャロライン・ケネディ駐日大使らが出席した。リンチさんは「最初は豪華なゲストに圧倒されていたんですが、最初にハリー・ポッターの音楽が流れたときに『ホグワーツに帰ってきた!』という気持ちがあった」と式典を振り返った。日本のファンについては「2、3年前に来日したときに、ファンの皆さんの熱心な気持ちや作品への愛情を目の当たりにした。日本は世界中のどこの国よりもファンの反応が強くて応援してくれる」と印象を語り、米国以外で初めて同パークが誕生することに「日本に(同パークが)できてしかるべきだった」と力を込めた。
米フロリダ州の「ユニバーサル・オーランド・リゾート」にある同パークも訪れたというリンチさんは「日本(の同パーク)には、ホグワーツ城までつながっていく道がある」と、まだ建設中の入り口について説明。「オーランドにはない部分ですし、(その道を歩くことで)現実ではない、日本ではないところに行くという実感ができる」と期待をあおった。
一方、初めて来たという大阪の印象を聞かれると、リンチさんは「(大阪自体は)あまり時間がなかったので、これから楽しみたい」と笑顔。同日はUSJで遊んだといい、「ハローキティのエリア(ユニバーサル・ワンダーランド)はフロリダにはない要素。まさに私にとっての理想の世界」と目を輝かせ、「人間がピンクの家に住むネコに仕えている。あれが本当に好き!」と、リンチさんならではの表現でハローキティを語って、記者たちの笑いを誘っていた。「The Wizarding World of Harry Potter」は7月15日にオープンする。