戦国時代の村上水軍を描いた小説「村上海賊の娘」で2014年本屋大賞を受賞した作家の和田竜さんが映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(公開中)を鑑賞し、キャプテン・アメリカが持つ独特のヒーロー像について語っている。
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和田さんは、戦国時代に瀬戸内海を荒らしまわった村上水軍のじゃじゃ馬娘を描いた「村上海賊の娘」のほか、天下統一を目指す豊臣秀吉軍に立ち向かった凡将を描き、映画化もされた「のぼうの城」などを手がけている。
これまで個性的な主人公を描いてきた和田さんは「今のヒーローは人格にどこか偏りがないと主人公として成立しない」としたうえで、「ところがキャプテン・アメリカはひたすら真面目である」とコメント。「彼が誕生した1941年当時は、こういう人格でなければならなかったのだろう」と誕生した背景を分析している。
一方、アイアンマン、ハルク、ソーといったキャプテン・アメリカ以外の「アベンジャーズ」のヒーローについては「後に成立したヒーローたちに偏りがあるのは『アベンジャーズ』を見れば一目瞭然だ」とし、「『変人』『根暗男』『荒者』の中で、キャプテンだけは1人、真面目だ。しかしその真面目さは現代では人格の偏りのようにも見え、魅力となっている」とキャプテン・アメリカならではのヒーロー像を考察している。
「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は、大ヒットした「アベンジャーズ」(12年公開)の2年後が舞台。米国で今年の作品でのオープニング1位を記録。ロシア、オーストラリア、中国など50以上の国と地域でも1位スタートを記録し、「アベンジャーズ」シリーズとしても「ハリー・ポッター」や「スター・ウォーズ」「007」などを上回り、全米累計興行収入で歴代1位を達成している。
ストーリーは、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンスさん)が、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソンさん)、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソンさん)とともに、仲間だった国際平和維持組織「S.H.I.E.L.D.(シールド)」から、命を狙われるという内容。和田さんも「今回の映画で彼は『逃亡者』ばりの孤独な戦いを強いられるが、この真面目男には最も似合う展開ではないかと感じた」とコメントしている。
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