WOWOWは、毎週金曜午後10時に「ノンフィクションW」枠を設け、オリジナルのドキュメンタリー番組を放送中だ。この枠では、見る人を新しい世界へと誘うフルハイビジョンの“ノンフィクションエンターテインメント”番組をWOWOWプライムで毎週、テーマを変えて放送している。6月6日に放送される「フットボールの守り神 1つの椅子を巡るGKの物語~2014年特別編~」を担当したWOWOWスポーツ部の仁藤慶彦プロデューサーに、番組の魅力を聞いた。
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−−番組の概要と魅力は?
2013年10月に放送した「ノンフィクションW フットボールの守り神 1つの椅子を巡るGKの物語」に、後日談を追加編集した「2014年特別編」です。
サッカーのゴールキーパー(GK)というポジションにスポットを当てたドキュメンタリー。レアル・マドリードの正GK争いを主題に、一つしかない椅子を巡るポジション争いに密着しました。1人は天才、1人は努力の人。同じ年の2人がたどってきた道は、天と地ほど違います。その二つの人生が、運命的な交わりを見せます。
−−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?
2013年10月に放送した「ノンフィクションW フットボールの守り神 1つの椅子を巡るGKの物語」がお陰さまでご好評をいただきました。そんな中、2014年6月は「4週連続サッカー特集」として大々的にサッカードキュメンタリーを放送することになり、この番組もリピート放送されることになりました。ただ単純にリピートするのではなく、せっかくだから2人の後日談を追加編集しよう、ということになり「2014年特別編」となりました。
−−制作中、一番に心がけたことは?
毎度そうですが、サッカーファンだけが満足する番組では意味がありません。「ノンフィクションW」という枠で放送する以上、まずはドキュメンタリー好きな視聴者に喜んでいただくこと。その上で、自分が作る以上、サッカーファンにも楽しんで頂きたい。二兎を追うのは難しい仕事ですが、いつもそこは意識しています。
−−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?
大変だったのは、最初の企画書から大きく方向転換せざるを得なかったこと。当初はカシージャスという世界最高のGKの“華麗なる復活劇”を描くつもりでした。しかし、進むにつれ、明らかとなる事実、そしてディエゴ・ロペスという“努力の人”の凄み。いつしか番組は2人が主人公となっていました。これは大変ではありましたが、一方でスポーツノンフィクションの醍醐味だと思っています。“フィクション”じゃないから面白いのです。
−−番組の見どころを教えてください。
カシージャスとディエゴ・ロペスはもちろんですが、この番組にはさまざまなGKが登場します。一時代を築いた守護神たちの一言一言が重たいです。彼らは決して主役にはなれません。サッカーはゴールを奪うスポーツであり、ゴールを守る人は裏方でしかないのです。そんな職業を選び、その世界を極めた守護神たちの言葉は、私たちサラリーマンや主婦、そして未来ある子供たちに、強烈なメッセージを投げかけてくれます。夢を抱く大切さ、憧れ続ける大切さを感じ取ってください。
WOWOW 制作局スポーツ部 プロデューサー 仁藤慶彦
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