アニサマ:10回目を8月末に3日間開催 茅原実里「デビュー10周年で最高のパフォーマンスを!」

10回目の「Animelo Summer Live」に出演する茅原実里さん
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10回目の「Animelo Summer Live」に出演する茅原実里さん

 アニメソングフェスティバルとして世界中からファンが集結する「Animelo Summer Live(アニサマ)」が、8月29、30、31日の3日間、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)で開催される。アニサマは、音楽レーベルや事務所などの垣根を越えて、アニメソングを歌うアーティストが集結。昨年は今年と同会場で3日間開催し、8万1000人の観客を動員した一大イベントだ。

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 2005年に国立代々木競技場第1体育館(東京都渋谷区)で始まった同イベントは、06、07年は会場を日本武道館(東京都千代田区)に移し、08年からさいたまスーパーアリーナで毎年2日間開催。昨年は、同会場で3日間開催と、回を追うごとに規模が拡大。アニメソングのムーブメントを支えてきた存在だ。主催社の一つ「MAGES.」で、アニサマのゼネラルプロデューサーを務める齋藤光二さんは、初回を振り返り、「未知数だったが、今後シーンとして伸びていくという確信があったからチャレンジできた」と話す。「シーン全体を押し上げる、一助になれたらという思いがありました。『アニメ紅白歌合戦』といういいお手本もありましたし、ちょうど水樹奈々さんが、単独で大きな会場でライブをやるようになった時期でもあったので、うまくいく確信はありました」。アニメソングやアニメのシーンが芽ばえていたころに、新たな養分を与えられ成長したのが、アニサマだったといえる。

 アニサマへの出演を、活動の重要なポイントとしてとらえるアーティストも増えた。07年から出演している声優アーティストの茅原実里さんは「初めて出演したときの感動と喜びは、忘れられません」と話す。「あんなに大きな場所で、1人で歌う経験がなかったので、緊張やプレッシャーで前日の夜は眠れなかったのですが、自分にできることをやろうと心に決めて、一生懸命歌いました」と語る。茅原さんのように、普段なかなか経験できない大きなステージをアニサマで経験し、それをその後の活動に生かしてステップアップするアーティストは多い。アニサマは、アーティストに貴重な経験を与える場にもなっている。

 記念すべき10回目となる今年は、セルフリスペクトとして、1回目のテーマソングのタイトル「ONENESS」をテーマに掲げて開催する。齋藤さんは「過去9回の思い出や感動がよみがえるような演出を、そこかしこにひそませているので、楽しみにしていてほしい」と語った。1日目の29日に出演が決定している茅原さんは、10回目に寄せて「実は、奇遇にも茅原実里もデビュー10周年です。私にとっても記念すべき大切な年なので、ステージの上では、今の私にできる最高のパフォーマンスをしようと思います! すべてのみなさまに、感謝の思いを込めて!」と、出演に向けて早くも意欲を燃やしている。

 今年は、そのほかに1回目の中心メンバーであるJAM Projectや水樹奈々さん、10回すべて出演となる皆勤賞の栗林みな実さん、堀江由衣さん、宮野真守さんなど、おなじみの実力派が顔をそろえた。また、アイドルマスター、μ’s、Wake Up,Girls!など、最近人気が高まっているキャラソンユニットも多数登場する。ロックバンドのFLOWや、昨年水樹さんとのコラボで話題を集めたT.M.Revolution、前回はキン肉マンのコスプレを披露したももいろクローバーZなど、人気アーティストも多数出演する。さらに、人気ゲーム「艦隊これくしょん」やアニメ「鬼灯の冷徹」、シリーズ10周年の「プリキュア」からのスペシャルユニット、アニメ「黒子のバスケ」で黒子役を演じた小野賢章さんのソロなどにも注目だ。

 今回はどんな伝説が生まれるのか? 新規のファンからコアなファンまで、アニメソングやアニメ好きなら間違いなく楽しめる真夏の祭典に、世界中のアニメファンから熱い視線が注がれている。

 (文:榑林史章)

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