アンジェリーナ・ジョリーさん主演のディズニー映画「マレフィセント」(ロバート・ストロンバーグ監督)が全国で公開中だ。1959年製作のディズニーアニメ「眠れる森の美女」の邪悪な妖精マレフィセントの視点で、オーロラ姫にかけられた“永遠の眠り”の呪いにまつわる“究極の愛”が描かれている。
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ある王国で、念願のロイヤルベビー、オーロラ姫が誕生する。それを祝うパーティーの席に“招かれざる客”である邪悪な妖精マレフィセント(ジョリーさん)が現れ、オーロラ姫に「姫は16歳の誕生日に“永遠の眠り”につく。姫の眠りを覚ますのは真実の愛のキスだけ」という呪いをかけてしまう。やがて、オーロラ姫(エル・ファニングさん)は美しい娘に成長し、16歳の誕生日を迎えることになる……というストーリー。
ここで描かれるマレフィセントは、決して邪悪な存在ではない。マレフィセントのオーロラ姫に向けるまなざしは温かい。あるときは泥を掛け合い笑い合う2人。心が通じ合えたような光景がほほ笑ましい。そこには、マレフィセントにカラスから姿を変えられたディアバル(サム・ライリーさん)もいる。彼もまた人間からは不吉な存在として白い目を向けられていたが、マレフィセントに助けられたことで忠誠を誓うようになった。立場が違えば、善と悪の基準も変わってくる。悪と思われた人にも、その行為にはそれなりの理由がある。今作では、マレフィセントが世間から疎まれる存在になった理由が語られ、彼女に対するイメージを覆してみせる。「アナと雪の女王」同様、思いも寄らないエピソードも用意されている。「アナ雪」のあとだけに新鮮味には欠けるが、マレフィセントの愛は伝わって来た。映画は5日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開中。3Dも同時公開。(りんたいこ/フリーライター)
<プロフィル>
りん・たいこ=教育雑誌、編集プロダクションをへてフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。大好きな映画はいまだに「ビッグ・ウェンズデー」(78年)と「恋におちて」(84年)。
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