MD松尾のヒット解析:「バレットガールズ」想像以上の大ヒット 今週はビッグウイーク

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 「妖怪ウォッチ2 元祖」、「妖怪ウォッチ2 本家」(3DS、レベルファイブ)がワンツー。前回までと「元祖」と「本家」の順位が入れ替わっています。セクシーな描写も話題のアクションシューティング「バレットガールズ」(Vita、ディースリーパブリッシャー)は想像以上の大ヒットで、一部欠品しています。オリジナルの新規タイトルがここまで売れてくれるのは珍しいだけに、これからも頑張ってほしいですね。

 PS3版がヒットしたZ指定タイトルをPS4に移植した「The Last of Us Remastered」(SCE)も予想以上の好調ぶり。「ディアブロ3 リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション」(PS3・PS4、スクウェア・エニックス)もそうですが、PS3版を持っているユーザーのPS4版への買い替え需要ではないかとみています。「ゼルダ無双」(WiiU、コーエーテクモゲームス)も好調な売り上げをキープ。剣と魔法が活躍するゼルダの世界に無双のシステムが素晴らしくマッチしたということでしょうね。

 ◇今週の動き

 今週は8月の山場ともいえるビッグウイークです。首位と予想しているのは「討鬼伝 極」(Vita・PSP、コーエーテクモゲームス)のVita版。テレビCMの放送も始まっており、前作もヒットしているだけに今回も大いに期待しています。2位以下には「ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド」(PS3、アトラス)、「討鬼伝 極」のPSP版が続きそう。

 「スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END」(PS3、バンダイナムコゲームス)と、「ラブライブ! School idol paradise」(Vita、角川ゲームス)も注目タイトル。特に後者は「Vol.1 Printemps」「Vol.2 BiBi」「Vol.3 lily white」の3バージョンを用意していますが、3バージョンの売り上げを合わせるとトップ3に入るのでは。ちなみに予約の順位は「Vol.2 BiBi」、「Vol.1 Printemps」、「Vol.3 lily white」の順です。

 ◇ランキングは次の通り。(18~24日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 妖怪ウォッチ2 元祖(3DS)

2位 妖怪ウォッチ2 本家(3DS)

3位 バレットガールズ(Vita)

4位 The Last of Us Remastered(PS4)

5位 ディアブロ3 リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション(PS4)

6位 ディアブロ3 リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション(PS3)

7位 ゼルダ無双(WiiU)

8位 ヨッシー New アイランド(3DS)

9位 マリオカート8(WiiU)

10位 ドラゴンボールヒーローズ アルティメットミッション2(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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