錦織圭選手:日本男子92年ぶり! 全米ベスト8進出を決めた死闘を振り返る

全米オープンテニスのベスト8に進出した錦織圭選手 写真:AP/アフロ
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全米オープンテニスのベスト8に進出した錦織圭選手 写真:AP/アフロ

 ニューヨークで開催中の2014年シーズンのテニスグランドスラム(4大大会)最終戦「全米オープンテニス」。大会第8日に行われた男子シングルス4回戦で、カナダのミロシュ・ラオニッチ選手と対戦し、5回戦進出を決めるとともに、日本人男子としては92年ぶりとなる同大会でのベスト8入りの快挙を果たした錦織選手が、4回戦の死闘を振り返った。大会第10日は3日深夜1時からWOWOWライブで生中継される。

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 −−3セット押していたのにタイブレークで残念な感じでしたが、そこから盛り上げられた要因は?

 3セット目を落としたところで嫌な流れだったので、調子もなかなか上がってこなくて、どうしていいのか分からなかったのですが、とりあえずサービスゲームに集中していました。リターンは徐々に後半よくなってきていたので、少し読めるようになったり、チップで返すのがうまくいったり、少しずつリターンゲームでプレッシャーはかけていけたと思います。特に5セット目はもうサービスゲームに自信を持って、自分のサーブもよくなり、相手を振り回したりできたので、後半はほぼ自信を持ってできました。

 −−ポイントが取れない場面では、苦しい気持ちになりませんでしたか?

 もちろん、ありましたね。ブレークポイントがすごくあったと思うのですが、なかなか取れなくて、本当にくらいついていくことだけで精いっぱいでした。エースを取られてもあまり気にしないようにして、リターン、セカンドセーブを絶対に取っていこうというふうに考えていました。

 −−8強まで勝ち進めるイメージは持っていましたか。

 来る前は考えられなかったですが、1回戦を勝ったところからは足の調子もよく、信じてやれていると思います。(4回戦で懸けたことは)今も驚きはありますけど、十分に勝てる相手ですし、最後まで踏ん張って(プレー)できたのはよかったですね。

 −−今日の試合で一番大変だったのはどこですか。

 最後の2、3ゲームでの自分のサーブは、攻めまくっていたので、ダウン・ザ・ラインだったりを有効に使って、いつものプレーがやっと出だしたのでよかったです。3セット目が終わって全部着替えて、気持ちをリフレッシュするのが一番大変でした。

 −−真夜中のプレーはアドレナリンが出ていましたか。

 後半は徐々に負けられないと思ってやっていました。

 −−今のお気持ちは。

 なかなか喜べないですね。たぶん、決勝に行くまでは。自分の位置というのを含めて、自分で上までいかなければいけないというプレッシャーも最近はかけてやっているので。今日の5セットでの挽回での勝ちは昇華できるし、うれしいけど、まだまだ結果としては……。勝てない相手ももういないので、上を向いてやりたいです。

 −−(マイケル・チャンさんら)コーチとは何か話されましたか。

 今のところは「ナイスファイト」だと。最後まであきらめずにできたのはやっぱり勝利の要因だろうし。終わったばかりなので、試合のことはまだあまり話してないです。

 −−コーチの存在を改めてどう思われますか。

 そうですね、心強いですね。自分のテニスがよくなっているのも彼のお陰があるので、結果が出ているのもダンテ(・ボッティーニさん)とマイケルが自分をプッシュしてくれてこうやって力強くしてくれているので満足しています。

 *……WOWOWライブでは、3日深夜1時~女子シングルス準々決勝のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)対エカテリーナ・マカロワ(ロシア)、男子シングルス準々決勝のスタン・バブリンカ(スイス)対錦織圭(日本)をWOWOWライブで生中継。

 4日午前7時55分~は、女子シングルス準々決勝のセリーナ・ウィリアムズ(米国)対フラビア・ペンネッタ(イタリア)、男子シングルス準々決勝のノバク・ジョコビッチ(セルビア)対アンディ・マリー(英国)をWOWOWライブで生中継。(試合の進行状況により、放送カードが変更となる場合がある)。

 また9月29日~10月5日、錦織選手ら世界のトップ選手が出場する「楽天ジャパンオープンテニス」を連日生中継する。初日の放送は無料。

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